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Strong

学校に贈る唱

『Strong〜学校に贈る唱〜』
総数・男8人
近藤♂…主人公、明るい性格、どこにでもいるような好青年。
下村♂…何を考えているのか読めない男の子
高石♂…クラス長
大澤♂…彼女がいる歴2ヶ月。
坂野♂…ストリートミュージシャン
蔵元♂…クラスメイト
先生♂…熱い男
校長♂…しぶい男

　　　　　　　　　一人の少年が語りはじめる。

近藤　「学校」…そこはまだなぞに包まれた世界。教師の経験なんてものは
　　　もう通用しない。子供は何時の時代にもまして難しくなってきているん
　　　だ。学校の中では、言葉の弾丸をぶっぱなし、みんなで戦争をしている。
　　　その言葉の声が小さいければ小さいほど心は大きくキズついて。時には
　　　アイコンタクトで誰を生かすか殺すか決めることもある。戦友
　　　を従えて優越感にひたっている奴もいれば、俺のように一人でただただ
　　　耐えている奴もいる。集中攻撃はもう慣れている。ここは「学校」と
　　　いう名の戦場なんだ。

　　　　　ある、一室。近藤、先生、向かい合って座っている。

先生　ふーん。なるほどねぇ。難しい文章だね。
近藤　…。
先生　ものすごい表現だと思うよ。
近藤　あ、どうも。
先生　……なんか悩んでるの？
近藤　…それなりに。
先生　先生に話してくれる？
近藤　別に話すことでもないし…。
先生　イジメにでもあってるの？
近藤　そういうわけじゃないです。
先生　んじゃ、どうしてこんなこと書くの？

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