あたしがあたしである論理
  
『あたしがあたしである論理』

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登場人物  

女  

声(ラストのみ)

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注意点など

台詞はラストをのぞいて 基本淡々とした読みかたで
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照明暗め。音楽流れる。

舞台袖もしくは客席正面から、ゆっくりと歩いて女登場。
舞台上であたりを見回したり、立ち止まって黄昏る。
このシーンで時間使って、芝居の独特の世界を伝える感じ。

そして椅子にゆっくり座る。
一息置いて。


音楽 フェードアウト


女  ‥また、あたしはここにきてしまいました。

   見渡す限り何も描かれていないキャンバスのようなこの空間。

   そのなかに、ポツンとあたしひとりきり。
   

   あたしはまたここにきてしまったけれど、あなたは今、

   どこにいるのでしょうか?

   あたしにはわかりません。


   ただ、あたしがわかること。

   それは、あなたは、ここにいるあたしを探し求めているということです。

   そう。こうしている今も、あたしを探し求めているのです‥きっと。
  

   あたしは、ここにきました。あたしの意思でここにきました。 

   だから、あたしはここにいます。

   あなたも、それをきっとわかっていると信じています。
   

   ただ、それだけの話です。

   でも「ただ、それだけの話」じゃ、つまらないでしょう。
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