半分の三日月と猫
制作/著作: 関根 広
半分の三日月と猫
あらすじ
ある夏の暑い夜、三匹の猫が民家の屋根の上で三日月を眺めていた。
いつかあの三日月をたべてみたい。
どんな味がするのだろうか、猫は三日月に思いをはせる
ある日の夜、猫達は三日月を食べる計画を立て実行するのだが
登場人物
コウタロウ 雄 (男性 又は 男性役の女性) 体格が大柄 又は 身長 高
ミケ 体が小柄であれば 男性 女性 どちらでも 体格が小柄 又は 身長 小
シロ 雄 (男性 又は 男性役の女性) 体格が普通 又は 身長 中
声 男性 女性 どちらでも
所要時間約60〜70分
#1 プロローグ
声 「夏の盛りの頃
せみの声が響き渡り
波の音が聞こえる。
海に面した丘が見へ、
海岸のある道路を挟んだ向かいには、小さな食堂。
店先には、ブリキ看板の付いたレトロな木の長椅子と、氷の旗、懐かしいラムネのビン。
その看板には幸太郎食堂と書かれてあった。
時は立ち、夕暮れが迫る頃になると、せみの声はヒグラシに変り、
人の居なくなった海岸には、打ち寄せる波の音が大きく響いた。
やがて日が暮れて夜が来ると、幸太郎食堂脇の街灯の下に一匹の猫が現れた。
猫は、夜空に輝く月を見上げながらこう呟いた。」
波の音と蝉の声が聞こえる、よしずの立て掛けられた店先にはそれに囲まれるように置かれた
ブリキ看板の長いすと氷の旗、アイスの白い冷蔵庫、明るい日差しは徐々に赤くなり、
夕闇に包まれそして夜が訪れる。そして暗闇にスポットライトに照らされた猫が登場する
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