爆裂婚約発表
爆裂婚約発表
A 女 記者
B 男 何かの有名人
A ○○さん、おめでとうございます。
B ありがとうございます。
A 電撃的な婚約発表でしたが……
B いえいえ。そんな事無いですよ。
A そうですね。
B え?
A 実際、騒いでいたのは、スポーツのニュースが無くて困っていたスポーツ紙だけでしたし。
B ……いや、あの
A それでは、いくつか質問させていただいてよろしいですか?
B え、あ、はい。
A 奥さんとは、何処でお知り合いになられたのですか?
B えーとですね。最初の出会いは、街で嫁がバッグを落としましてね、それを僕が拾って……で、まあ、色々と(照れる)……そこから始まっていったわけですよ。
A なるほど。それはまたドラマチックな出会いですね。
B ええ。
A 奥さんがボストンバッグを落として。
B ボストンバッグじゃなーい。いくらなんでも気付くだろ、あんなでかいもん落としたら。
A では、どんなバッグを?
B どんなって……小さ目のトートバッグですよ。
A トートバッグ。あー、そうですか。あのー、トートバッグっていうのは、元々氷を運ぶ為のバッグだったって知ってますか?
B ……いや、知りませんけど。
A 昔、冷凍庫とか無い時代に、買った氷を家まで運ぶ為に、
B どうでもいいよそんなの! どこまで話膨らましてんだよ、バッグ一つでよ!
A えー、それでは、奥さんの事は普段何と呼んでらっしゃるのですか?
B えー、(照れる)それはですね……嫁さんの名前が、「真由美」といいますので、「マユマユ」と、呼んでます。(照れる)
A はあ、「マユマユ」。
B はい。
A それは、出来る事ならば「真由」という名前の女性とお付き合いしたかったという気持ちの表れでしょうか?
B はあ?
A 真由美って何だ、おい。「美」はいらねえよ! みたいな。
B んなわけないでしょ。そんなひねくれた人間じゃないですよ、僕は。
A そうですか。えー、では、プロポーズの言葉を、教えていただきたいのですが……
B ええー、恥ずかしいですよ。
A お願いします。何か、カッコいい言葉だったという風に、奥様からは聞いていますが。
B あー、もう聞いてるの? 仕方ないなぁ……えーとですね。
A はい。
B 世界中の誰を敵に回しても、僕は、君を愛するよ。(照れる。嬉しそうに照れる。ややテンション上がる)
A ……素敵なプロポーズですね。
B ありがとうございます。
A えー、実は、今日ですね。
B はい。
A そのプロポーズが本心のものであるという事をアピールしていただく為に、
B え?
A あちらのロケバスに、ミルコ・クロコップ選手をお呼びしています!
B 何で!?
A え? あの、(徐々にウザイ口調になっていく)世界の誰を敵に回してもー、君を愛するよぅー、との事ですので。
B いやいやいや。そんな言い方してないし。
A さて、正直、勝つ自信は?
B ねえよ! つーか、何でそんな事すんの?
A え? あの、(徐々にウザイ口調になっていく)世界の誰を敵に回してもー、君を愛するよぅー、との事ですので。
B いやいやいや。そんな言い方してないし。
A さて、正直、勝つ自信は?
B ねえよ! つーか、何でそんな事すんの?
A え? あの、(徐々にウザイ口調になっていく)世界の誰を敵に回してもー、君を愛するよぅー、との事ですので。
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