拍手
 「拍手」  作 樋栄 邦直(ひえ くになお)

登場人物
  アミ・・・宇宙人の隊長
  ミドリ・・宇宙人の科学者?
  ミキ・・・宇宙人のフェミニスト

    ーーー現在の劇場が舞台
    ーーー3人登場

ミドリ いるいる地球人がいっぱい。
アミ  おぉ随分、サンプルを集めたじゃないか。
ミキ  怖いよ〜。
ミドリ 特に凶暴そうには見えないが・・・
ミキ  いえ私の調査によりますと、かなりオソロシイ種族です。
    何たって同じ地球人同士が殺し合いをするんですから。
ミドリ 食べるタメにか?
アミ  いや食べずに、ただ殺し会うだけだ。
ミドリ ゲ!
アミ  それに親子でも殺し合うそうだ。子どもが小さいときは親
    が子供を殺し、子どもが大きくなると子が親を殺すらしい
    。
ミキ  殺し合いをするために子孫を増やしてるの?
アミ、ミドリ、ミキ  アンビリバボー!!

ミドリ ふふ・・これは私の開発した装置を使う時が来たようだね
    。
アミ  またなんか作ったんかい。
ミドリ ホォ〜ホホ。その名もスーパー・イリュージョン・ハンド
    メイド・キラーマシーン。略して「スイハンキ」。
    
    ーーー炊飯器を出す

ミドリ ここがスイッチ。コレを押すと、地球上の人類のみを抹消
    することができるのだ。さぁ押すぞ。
アミ  こらまて、ちゃんと正規の手続きを取るんだ。次はなんだ
    。
ミキ  ハイ、最後はここにいるサンプルを対象にした人類の感性
    テストだけです。最終テストの出来しだいで、人類の未来
    が決まるんですね。
アミ  まずは私からだな。 テストその1「老人は足腰が弱い」

    ーーーアミ、老人の真似、こけるが客、誰も助けない

アミ  地球人は「思いやり」の精神がないようじゃ。
ミキ  テストその2。「ハイ、私が作ったクッキーですよ」
    「お味いかがです」 
       
    ーーー客に無理矢理「美味しい」と言わせる。

ミキ  「ありがとうございます」

ミドリ テストその3。
    ーーー ミドリ一人芝居を始める。

    「人の男に手を出して、ただで済むとおもうなよ」
    「(平手打ち)パンパ〜ン」
    「止めて、お腹は蹴らないで、お腹にはあの人の赤ちゃん
    が・・」

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