親友へ。
親友へ。
斉藤。
長沢。
岩本。
馬崎。
親族の方。
明転。電車の中なので電車のS・Eとかがあれば。
斉藤がだるそうに立っている。
携帯のバイブ音。
斉藤、気まずそうに携帯を出し、見る。
斉藤「あ、長沢じゃん!」
でも、携帯には出れない。
携帯の音「ただいま、電話に出ることができません。発信音のあとに
お名前とご用件をお話ください。ピーッ。」
長沢、上手前に出てくる。
斉藤、携帯を閉じたまま耳にあてる。
長沢「あ、長沢です。僕も信じられないのですが、馬さん。馬崎君が交通事故で亡くなりました。
通夜は明後日、東武東上線の・・・ピーッ。」
斉藤、唖然とする。
斉藤「嘘・・・。」
暗転。
明転。椅子が三つ並んでいる。バスの中の設定。
長沢・斉藤・岩本が座っている。
斉藤「はぁ・・・。でもさ、ホント久しぶりだよな?」
長沢「うん。再会が葬式ってのもキツイけど。」
岩本「だね。どうせなら、誰かの結婚式とかで会いたかったけど・・・。」
斉藤「あ〜!駄目だ。全然実感わかねえ。」
長沢「俺だってまだ信じられないよ。」
斉藤「うん・・・。」
間。
斉藤「あのさ、死因って結局なんだったの?」
岩本「そのまんまだよ。交通事故。」
斉藤「いや、それは聞いたんだけど、どういう状況だったのかなって。」
長沢「ああ、馬さんはバイクに乗ってて、相手は大型トラック。」
岩本「巻き込み事故ってやつかな。」
斉藤「そうか・・・。ありえねえよな・・・。」
岩本「うん・・・。」
長沢「22歳だもんな〜。早すぎるよ・・・。」
岩本「あれ?馬崎君って、早生まれだっけ?」
長沢「そうそう。」
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