皆で挨拶・ドンバンボン!!
〜ちょっとLONGにいってみよう!〜
皆で挨拶・ドンバンボン!!

明転すると、Aは座りBは立っている。
B、Aの方へ歩いていく。

B「(頭を下げて)ドンバンボン!!」
A「え?急に何?」
B「(頭を下げて)・・・ドンバンボン!!」
A「え、え?いやだから何!?」
B「(大きく)ドン!バン!!ボン!!!」
A「はぁ?」

呆気にとられるA。

B「(ため息)乗れよ!」
A「乗れねえよ!!え?何なのさっきから。」
B「俺は今、哲学にひたっていたんだ。」
A「哲学?」
B「お前さあ、疑問に思わないわけ?」
A「え?」
B「なんで挨拶が《おはようございます》って言うのかって。」
A「いや、さして。」
B「駄目だなお前は・・・。」
A「なんでよ。皆だってそんなん思ってねえだろ?」
B「皆、駄目。だめ〜!!!」
A「わかったよ。じゃ、どうしたいの?」
B「聞きたい?」
A「いや、さして。」
B「なんだよ!お前が聞いたんだろ?」
A「あ〜ごめんごめん!わかったよ。んで?」
B「ああ。俺たちはさ、言葉を覚えてから今まで、《おはようございます》という挨拶を使ってきた!」
A「うん。そうだね。」
B「しかし!!なんで《おはようございます》なのかってこと!!これについては誰も考えてない!!」
A「いや、誰もってことはないだろ。」
B「少なくとも、お前は考えたことがない!」
A「まあな。」
B「じゃあ、なんでだと思う?」
A「なんでって・・・。そんなんいつの間にか決まってたから考えたことないよ。」
B「決まってただぁ?」
A「決まってた。」
B「じゃあお前!もし挨拶が、《アベシッ!!》だったらどうするんだよ!?」
A「どうするったって。」
B「どうするんだよ!?」
A「・・・まあ、アベシって言ってたんじゃないの?」
B「じゃあ、やってみて。」
A「え?やだよ!!」
B「アベシって言ってたんだろ?」
A「何で俺が言ってたことになってんだよ!仮にの話だろ?」
B「まあ、そうだけど。一回やってみろって。」
A「わかったよ。・・・アベシッ!!」
B「・・・(笑顔で)どうだ?」
A「・・・恥ずかしい。」
B「恥ずかしいって、それだけ?」
A「そんな、頭下げながらアベシ!なんて恥ずかしいに決まってんだろ?!」
B「でもお前、言ってた可能性だってあるんだよ?それを恥ずかしいって・・・。」
A「じゃあお前もやってみろよ!」
B「いいよ?」

B立ち上がって今にも言おうとする。

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