魔法少女になってよ!2025年版・SNS戦争編
コント「魔法少女になってよ!2025年版・SNS戦争編」

【あおり文】

 魔法少女になりたい少女。
 契約を迫る黒子。
 その手には、魔法の杖じゃなくて──QRコード。

 SNSと契約社会の皮肉を、
 掛け合いとテンポで魅せる、
 “令和魔法少女コント”ここに誕生!

【登場人物】

 黒子:魔法の獣ぬいぐるみ操縦+顔芸+デジタル契約マスター(役者は男)

 少女:幼稚園児。SNSリテラシーが高く、論理的ツッコミ連射(役者は男。女でも可。)

 ナレーション:声のみ(役者は男。女でも可。)

【小道具】

 スマホ(QRコード・SNS閲覧・検索用)
 タブレット(魔物情報・フォロワー数表示)
 スピーカー(通知音・魔物出現音)
 
【シーン】

 公園のベンチ、周囲には誰もいないが、スマホの通知音だけが鳴り響く。

(ナレーション)
声「少女の前に、突如現れた魔法の国の生き物。彼は少女に契約を持ちかけるのであった」

 照明ON。

黒子「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
少女「え!?」

 間。

少女「これ通報していいやつ?」
黒子「いや、違う!怪しい勧誘じゃない!国から正式に認可を──魔法省ってトコなんだけど……」

 少女、ものすごいスピードでスマホを叩く。

少女「“魔法省”って検索したけど出てこないよ?」
黒子「検索しないで!?隠密機関だから!」
少女「でもGoogleマップに出てこない機関は怪しいよ」
黒子「そういう時代なの!信用の基準が地図アプリって……」

 黒子、仕切り直して、

黒子「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
少女「え!?このくだり、最初からやり直すの?」
黒子「驚くのも無理はないね」
少女「驚いてるのはそこだけじゃないけどね」
黒子「突然でごめん。でも今は時間がないから、とりあえずQRコードで契約を確認して!」(スマホを掲げる)
少女「え、QRコード? 個人情報抜かれるやつじゃん」
黒子「いや、これは公式アプリ生成だから安全!」
少女「でも利用規約に『情報収集します』って書いてあるよ」
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