地獄のおっさん会談
地獄のおっさん会談
なつお
きりお
灯りがつく。2人のおっさんが女装して手を繋いで立っている。壮大な出オチのような地獄の入り口である。
2人「我々は、魔法少女である!!」
なつお「ちょっとォ〜!!なんで、こんな格好させられてんノォ〜!!」
きりお「趣味だろ。やる気満々じゃねえか。」
なつお「今日って脚本の話するんじゃなかったの???」
きりお「常識から逸脱することにより常識を見つめ直す。作家は生き方からして逸脱をするということが分からんのかね。なつお。」
なつお「きりさんの趣味でしょ〜〜!!!巻き込まないで!!」
きりお「と言うわけで今日の議題である」
なつお「俺の話全く聞いてない!?」
きりお、ホワイトボードひっくり返す
きりお「演劇界隈におけるおっさんの気持ち悪い立ち振舞いについて」
なつお「脚本関係なくない!??」
きりお「なくなくない!よくなくなくなくなくなくなーい!!」
なつお「えぇ…」
きりお「私の調査によると、ここ最近、演劇界隈に気色悪いおっさん達が蔓延ってるらしいのだ」
なつお「僕らのことでは」
きりお「いいんだ!我々は、自覚があるから。問題は、自覚がないおっさんが多いということだ。」
なつお「自覚が免罪符になってない!?」
きりお「(無視)被害報告その1。脚本を書いて夜中に送りつけられて、感想を求められた」
なつお「オレじゃん…きりさんもよくやってるじゃん…」
きりお「何故女の子にばかり送る!??」
なつお「いや!そんなことないよ!男にも送るよ!」
きりお「うそつけ!白状しろ!女の子に褒められたいから女の子中心に送って、カムフラージュ程度に男にも送ってないか!?」
なつお「うっ。心当たりあるかも。」
きりお「でも、男、返信してくれないんだよなぁ〜〜」
なつお「ソレ〜〜〜っ!!」
きりお「なのでここ最近はAIにばかり送りつけるよな」
なつお「わ!か!る!!!」
きりお「ほとばしる!!!」
なつお「承認欲求!!!」
きりお「そういう承認欲求満たしたい系おじさんを駆逐する儀式を執り行う」
なつお「えっ、どうやるの」
きりお「マジカル★駆逐!おじさんよ、灰にな〜れ!(くるっと回ってステッキを振り回す)」
なつお「えぇ…」
きりお「さぁ!やるんだ!」
なつお「えぇ…ま、マジカル…駆逐…」
きりお「照れるな!!!役者!!!!」
なつお「役者じゃないもん…!!ま…マジカル★駆逐!おじさんよ、灰にな〜れ!」
きりお「おっさんが恥ずかしくないのか!!!」
なつお「ええ〜ッ!!やらせといて!!」
きりお「茶番は置いといて、被害報告その2。大会の時期になると特定の役者や団体をSNSで持ち上げはじめて媚売りおじさん。バカ!!!!」
なつお「いる〜〜〜〜ッッ!!!」
きりお「これほんとむかついてます。」
なつお「といいつつ、オレも褒めちゃうなぁ…」
きりお「なつおは全方位媚売りだからまだいいんだよ」
なつお「それ褒めてんの!?」
きりお「問題はピンポイントで過剰に褒めたり、特定の団体だけ持ち上げたり、逆に特定の団体には一歳触れないっていうやつ。あるだろ?」
なつお「あるけど、普通じゃない…?好き嫌いってあるし…。付き合いとか…。」
きりお「シャラップうるさいだまらっしゃい!」
なつお「えぇ…」
きりお「そこに作為的なものが見えるときもいのよ!!」
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