おじさんだって可愛くなりたい
おじさんだって可愛くなりたい

鈴木信之
明石家健一
工藤義之
二宮玲子
麻生有希子
店員

ワイワイガヤガヤ、と喧騒がする。信之がスマホを弄ってる。そこにやってくる、健一。

健一「信ちゃん〜」
信之「え、健ちゃん…?健ちゃんじゃ〜ん」

2人、うぇ〜いってタッチする。

健一「え、変わんないねマジで」
信之「健ちゃん全然変わんないね。え、なにやってんの今」
健一「俺普通にそこの商社で働いてる。そこの大倉商事ってとこ。」
信之「え、結構でかいとこじゃん。スゲ〜。」
健一「つっても平社員だよ。信ちゃんはなにやってんの?」
信之「俺は工場勤務。東京。」
健一「あ、東京なんだ〜。明日休み?」
信之「休み取った!昼に出ればいいからイケるよ(くいっ、と飲むジェスチャー)」
健一「じゃ、二次会はおねーちゃんいる店行く?」
信之「いいね〜。相変わらずスケベだな。嫁さんは?」
健一「居ないよ。彼女も何年もいない…。」
信之「そうなんだ。モテそうなのになぁ。」
健一「いいんだよ。気楽だからさ、今の感じが。ってか先飲んじゃおうぜ。店員さーん、生2つ〜」
店員「生2つですね〜。あとは何かありますか?」
健一「人集まったら頼むよ。あ、それ飲みほと別会計でいいから。」
店員「かしこまりました〜。生2つですね〜。生2丁〜。」

健一、置かれたお絞りで顔を吹く

信之「すっかりオッサンだな俺達も」
健一「そりゃなー。知ってる?二宮なんてもう孫いるってよ。」
信之「マジ!?マジかぁ〜〜〜。えー、びっくり。」
健一「もう30年近く会ってないもんなぁ…。色々あるよなほんと。」

と、煙草に火をつけ

健一「吸っていい?」
信之「つけてから聞くの(笑)」
健一「そりゃそうだな(笑)」
信之「いや、でもまた会えるとか思ってなかったよホント。」
健一「ホントだなー。義っちゃんが居なかったら集まれなかったよな。」
信之「義っちゃんたまたまFacebookで話しかけられたからさ、びっくりしちゃったよ。」
健一「あ、信ちゃんもそのパターンなんだ。俺もそれ。」
信之「こういうことってあるんだな〜って思ったよ。ネットすげぇな〜って」
健一「なー。昔じゃ考えらんないよな。」
信之「言えてる」
店員「いらっしゃいませ〜」

と、有希子が来る

健一「お!」
信之「お!?」
有希子「…」
健一「…」
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