心が躍る瞬間【演劇部・ダンス部コラボ作品】
演劇部とダンス部のコラボ作品「心が躍る瞬間」

感動巨編:80点
お笑い:60点
ミュージカル:70点(ダンスと歌やリズムの要素があるため)
青春もの:90点(友情・努力・成長がテーマ)

【あおり文】
「心が躍りだす──!」
 努力、友情、挑戦──青春のすべてをステージに。
 演劇部とダンス部が贈る、感動のコラボレーション作品。

【あらすじ】
 中学時代、何も夢中になれるものがなかった歩。
 ある日、全力でダンスに打ち込む舞たちの姿を目にし、胸が高鳴る。
 「私も、あんなふうに輝きたい!」──そう思った歩は、演劇部とダンス部の練習に参加し、居残りで汗を流す毎日を送る。

 しかし、文化祭メンバー発表で舞が選ばれ、自分は選ばれなかった歩は、複雑な思いを抱える。
 さらに、舞が練習中に怪我をしてしまい、ステージ出場が危ぶまれる事態に。
 舞の代わりにステージに立つことを決意した歩は、妖怪ウォッチ体操で鍛えた意外な特技も駆使し、奈緒先生の特訓のもと、本番へ向けて成長を重ねる。

 一年後、歩と舞はついにステージで再会。
 友情と努力、笑いと涙、そして心が躍る瞬間──。
 演劇部とダンス部の熱いコラボレーションが、観客の心を包み込む。

【登場人物】

・歩(あゆみ)
 演劇部所属の主人公。中学時代は夢中になれるものがなく、何かに挑戦したいと思っていた。
 ダンスに出会い心を躍らせ、舞と共に努力を重ねる。明るく前向きだが、不器用でドジな一面も。妖怪ウォッチ体操など、意外な特技を持つ。

・舞(まい)
 ダンス部のエース。努力家でクールに見えるが、仲間思いで心優しい。文化祭メンバーに選ばれるが、練習中に怪我をしてしまう。
 歩への信頼が厚く、ステージを託す決断をする。

・部員たち
 ダンス部の仲間たち。明るく元気で、舞と歩を支える存在。練習やステージを通して、作品に活気を与える。

・奈緒(なお)先生
 演劇部の顧問。熱血で少しお茶目な性格。舞の怪我や歩の挑戦に的確に対応し、二人を笑いと涙の中で支える存在。
 ティッシュやゴミ箱を使ったコミカルな演出で、舞台にユーモアをもたらす。

【脚本】

1-1

  舞台は暗転、スポットライトが床に落ちる。音楽が流れ始める。舞と歩がステージ上で立ち尽くす。

歩(ナレーション)

「心が躍る、という表現は間違っているのかもしれない。
 だけど、大きく音を立てて、私の制服(シャツ)を打ち付けている心臓は、まるで踊っているようだった。
 中学では夢中になれるものは何もなかった。
 だけど、目の前の人たちは本当に楽しそうに、全力でダンスを踊っていた。
 何もない私だから、何かが欲しいとずっと思っていた──。
 私はきっと、あの時感じた胸の高鳴りを忘れない。」

  舞台全体にダンス部の演技シーンが重なり、光が徐々に明るくなる。


1/6

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム