コント・自認レゼ女
コント「自認レゼ女」
【あおり文】
ある日突然、山田が“レゼ”になった。
待ち合わせ場所に現れたのは、チョーカーを巻き、平然と「デンジ君」と呼びかける彼女。
現実と妄想、愛と電波の境界が、音もなく壊れていく――。
狂気は笑いに似ている。
コント『自認レゼ女』、ここに誕生。
【登場人物】
・山田(女)…自分を“レゼ”だと思い込んでいる。首にチョーカー、ピン付き。服装は再現度が低めのレゼコス。台詞は全部レゼ。
・木村(男)…ツッコミ。名前はタカシ。大学生。知り合い(大学の同じゼミ)の山田が突然レゼ化しており、困惑している。
【場面】
駅前の待ち合わせ場所。ベンチひとつ。
通行人は通らない、静かな空間。
(木村がスマホを見ている)
木村「……遅ぇな山田……あ、来た。」
(山田登場。明らかに“レゼ”の格好。風を受けてキメ顔)
(木村、山田を見て硬直。)
(山田、木村の顔を見て笑う)
山田「あはははははは!」
(山田、一通り笑い終わったあと)
山田「いやいやすみません、アナタの顔……死んだウチの犬に似ていて。」
木村「急にどうした!? どういうテンション!?」
山田「ええ~?私より早く来たでしょ!?」
木村「いや時間どおり!てか何その服!コスプレ……?」
山田「私の名前レゼ。キミは?」
木村「お前山田だろ!?大学のゼミ同じだろ!?」
山田「デンジ君みたいな面白い人はじめて。」
木村「俺タカシな!!木村タカシ!誰もデンジじゃねぇよ!!」
山田「なにその顔~!絶対強がってる!」
木村「強がってねえ!困惑してんの!!」
山田「わっ手品!スゴイ!」
木村「何もしてねぇ!!」
山田「ではこの問題解ける人!」
木村「いや急に授業始めんな!」
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