筋と道理と信念と
神楽坂透(かぐらざかとおる):探偵 なんだかんだ言って頭が切れるが、サボり魔であり楽観的。大事なことを言わない。デリカシーあんまない
  月城悠(つきしろはるか):助手 探偵の助手。ひらめきでたまに答えが出る。大体勘。
  篠宮瑠璃子(しのみやるりこ):妻 主の妻。夫とは良好な関係に見える。
  黒瀬筋人(くろせすじと):執事 屋敷の執事。小さな頃主に死にそうなところを救ってもらい、引き取られ執事として教育され終身雇用の契約をされた。
  片倉凌(かたくらりょう):弟子 主の唯一の弟子。1年前にに弟子になった。素敵な作品を書く
  深町真也(ふかまちしんや):警部 警察の偉い人。
  篠宮啓介(しのみやけいすけ):主 後に死体となる。屋敷の主。本名は篠宮善蔵。
 
 
 
  【第一章】
 
  幕開き。事務所で椅子に座って新聞を読んでいるように見える透、仕事をする悠。
 
  透:ふぅむ・・・政治家の汚職、秘密裏に予算を横流し・・・か。ひどい世の中になったもんだなぁ。
  悠:ちょっと、透さん!何サボって新聞読んでるんですか!書類の整理してくださいよ。それと・・・(新聞を奪い取って)
    新聞読んでるふりしないでください。ずっとスマホ見てますよね?新聞、みてないですよね?
  透:いやいや、見ているに決まっているじゃないか。さっき独り言言っていたの聞いていただろう?この記事のことだよ。
  悠:ほんとだ、予算を横流しし会食費に使用・・・間違いはないですね。
  透:そうだろう。
  悠:さすが透さん。いや・・・待てよ・・・もしかして・・・ちょっとスマホ画面見せてください。
  透:ほいよ。
  悠:どれどれ・・・やっぱりゲームしてたんですか。何回も叱ってるじゃないですか、仕事が終わってからしてくださいって!
  透:へへ、ついつい。この推理ゲームとっても面白くて。殺害方法がリアリティあって面白いんだよね。それに今はおやつ時、ゲームしながらのおやつほど最高なものはないからね。
  悠:まったく・・・このズボラホラ吹き探偵が。・・・あっ!
  透:どうしたんだい、悠?
  悠:・・・回覧板、篠宮さんちに持って行くの忘れてました・・・。
  透:篠宮さんち・・・確か少し上にあるお屋敷だっけ?
  悠:そうですよ!なんでそこそこ遠いのに私達の事務所と同じ地区なんですかね・・・。
  透:さあね、そこは上のお偉いさんが決めてるから僕は知ったこっちゃないね。
  悠:そういうと思いましたよ・・・。
  透:さ、後回しにしたらやらないと思うからちゃっちゃと行くぞ。
  悠:そうですね。
    ・・・あれ、今日は来るんですね。いつもは「え〜・・・めんどくさ〜。悠、ちょっと行ってきて〜。ん?僕?もちろんゲームするけど。」っていうのに。
  透:まぁね、なんか気が乗ったし面白いことがありそうだしさ。
  悠:えっ、何その理由。・・・まぁいいか。さっさと行って終わり次第仕事しますよ!!
  透:・・・
  悠:いいですか
  透:はい・・・。
 
  透、悠退場。
 
  【第二章】
 
  透、悠お屋敷の玄関にたどり着く
 
  悠:やっとついた・・・ほんとこの坂急だし、長いし・・・毎回疲れるんだけど・・・
  透:それにしても・・・なんか行く途中いっぱいパトカーとか救急車通ってたけどどっかの家でなにかあったのか・・・?
  悠:さぁ?1月ですしお餅で喉でもつまらせてるんじゃないですか?
  透:ん〜・・・どうかなぁ・・・。すごく楽しい予感がするけど。
  悠:どういうことなんですか・・・。あ、あそこですね・・・って警察!?
  真也:・・・おぉ!!透!?どうしてここに?
  透:回覧板を持ってきただけさ。探偵業をしててね、事務所が下にあるからさ。で、これが助手の月城悠。
  悠:これって言わないでください!
  透:それで、なにかあったの?
  真也:それがな・・・ここの主人である篠宮啓介が死亡しているとの通報を受けて来たのだが・・・
  悠:だからあんなにパトカーが一斉に通っていったわけですね・・・って篠宮啓介って私でも知っている有名なミステリー小説の巨匠じゃないですか!!毎回全然違うジャンルのトリックを使うから読んでて推理が合わないってテレビで紹介されてた!!
  透:・・・なるほど。それはとても面白そうだね。
  悠:面白い・・・もしかしてまた事件についてですか!毎回言ってますけど不謹慎です!!
  透:いや、私は死が面白いと言ったわけではないよ。
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