欠番教室
「欠番教室」
☆登場人物(性別不問です。)
アキ(男女不問)
- 思い詰めがち、封筒を持ち続ける存在
- 第1話の主役、そして終章で「置く」選択を担う
カナ(男女不問)
- 繊細で揺れやすい感情の持ち主
- 第2話・第5話の主役(椅子、屋上の風)
レン(男女不問)
- 強がり、茶化し役。笑いと騒ぎを牽引
- 第3話の主役(影が先に帰る)
ナギ(男女不問)
- 現実的、突っ込み役だが内面に重みを抱える
- 第4話の主役(片手グローブ)
ユイ(男女不問)
- 優しさと直感。空気に敏感で怯えやすい
- 第4話で欠番
ミナト(男女不問)
- 影の薄さ、不在に気づきにくいキャラ
- 第2話で欠番
ソラ(男女不問)
- 物語の中で“特別に不在”が繰り返される
- 第1話・第3話・第5話で欠番
- 舞台に実体としてはほぼ出ず、「声」「影」「風」「紙飛行機」としてのみ現れる
※各場の切り替えのやり方。暗転は終章直前だけに限定。他は 照明転換+小道具・人物の配置換えで流れるように繋げること。“欠番が積み重なっていく”イメージを舞台上でも視覚化できるように。
☆ 第1話「旧ポスト」
舞台=教室。隅に、場違いなように置かれた赤サビのポスト。欠番=ソラ。不在の痕跡=宛名「ソラ」の封筒。主役=アキ。
レン なあなあ! 見ろって!
カナ なに。
レン あれ!
ユイ ……ポスト?
ナギ は? 教室にポスト?
レン しかもサビサビ! お化け屋敷かよ!
ユイ どっから持ってきたの。
レン 知らん!
カナ 誰が置いたの?
ナギ 運ぶの大変だろ、これ。教師のドッキリ?
レン おい先生ー! イタズラなら加点しろよー!
大げさに笑う。わざと茶化す。
ユイ (おそるおそる近づく)……中、なんか入ってる。
アキ (低く)封筒だ。
カナ え、ほんと?
レン おー! なんか始まった!
アキが取り出す。封筒をじっと見つめる。
ナギ 宛名、誰?
アキ ……ソラ。
全員が黙る。空気が変わる。
レン ソラ? 誰それ。
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