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呼び捨て問題

「呼び捨て問題」

【あおり文】
　「煉獄って呼び捨てにするの、あり？なし？」
　鬼滅の刃の映画を観たカップルが、たった一言から大論争に発展！
　あかざ“さん”、はくじ“さん”、むざん“様”…呼び方にこだわる彼氏と、自由に語りたい彼女。
　エヴァではゲンドウは呼び捨て、ガンダムではブライト“さん”は絶対。
　安室奈美恵は“安室ちゃん”で決まり！？
　推しへの敬意と恋人への想いが交錯する中、彼女の口から飛び出したのは――「夫婦になってください」。
　笑いと共感、そしてちょっぴり感動が詰まった、二人芝居のコント劇！

【登場人物】
　タカシ（彼氏）：作品愛が強く、敬意を重んじるタイプ。
　ユリ（彼女）：感性派で、自由な言葉遣いをするタイプ。

【舞台設定】

・映画館の帰り、カフェで座ってジュースを飲みながら談笑
・短い間での掛け合い、表情や小道具（ストローでジュルジュル）で間を作る

【①シーン：映画館の帰り、カフェにて】

（二人で鬼滅の刃の映画の感想を話している）

彼女「今回の鬼滅の映画、めっちゃよかったね」
彼氏「うん、アクションもすごかったし、泣けたわ」
彼女「ほんと感動したよね～（こゆきの真似をして）はくじさん」
彼氏「あー、あー、辛いっ」
彼女「はくじさん」
彼氏「やめてっ」
彼女「はくじさん」
彼氏「泣けるっ」

彼女「でもさあ、はくじさんがあのまま鬼になっちゃうなんて、悲しすぎるよねえ…でもさ、あかざ、めっちゃ強かったね！」
彼氏「あかざ“さん”な」
彼女「え？」
彼氏「あかざ“さん”って言おうよ。上弦の参だよ？強さと美学を兼ね備えた鬼だよ？」
彼女「いやいや、鬼に“さん”つけるの？」
彼氏「強敵には敬意を払うべきだろ！」
彼女「じゃあ、きぶつじむざんは？」
彼氏「むざん様と呼べ！むざん様と！！消されるぞ！！」
彼女「何、タカシあんた鬼なの！？」
彼氏「ちげえよ。敬意を払え敬意を」
彼女「じゃあたんじろうは？」
彼氏「炭治郎は炭治郎でいい」
彼女「なんでそこだけゆるいのよ」
彼氏「炭治郎は親戚感あるから」
彼女「親戚！？」

【②煉獄さんの話題へ】

（二人、ジュルジュルジュル～とストローで音を立ててドリンクを飲む）

彼女「前の映画、無限列車のときも感動したな～」

（無限列車編の感想を話す二人）

彼女「煉獄、かっこよかったな～」

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