救命講習
『救命講習』
作・大盛り


講師:救命講習の講師。ツッコミ。とてもたくさん台詞があります。
A:受講者。倒れてる人の発見者、QED、口説かれる女の子、AEDを持ってくる人、店員をやることになります。
B:受講者。LED、倒れてる人の発見者、笛、救急隊員、強盗をやることになります。
C:受講者。ベテラン刑事、紐引っ張る音、口説く男、AEDの音声+ベテラン医師、紐を引っ張る音をやることになります。
D:受講者。腕立て伏せ、名探偵、場末のオネエ、倒れてる人の発見者、宇宙人をやることになります。
E:受講者。若手刑事、若手刑事、暴露系Youtuber、集まってきた人の誘導、ファミレスの客をやることになります。




  とある公民館。
  講師と受講者たちが向かい合って立っている。


講師:今日は救命講習に来てくださってありがとうございます。
   では早速ですが、「救急車が来るまでの心肺蘇生の手順」をご説明していきます。

A:ふぅ……。

講師:緊張されてるんですか?

A:はい、少し……。

講師:そんなに難しくないので安心してくださいね。
   確認しながらやっていきましょう。

A:はい、ありがとうございます。

講師:では手順をご説明します。

全員:よろしくお願いします!

講師:はい、よろしくお願いします。
   では、皆さんの前に人が倒れているとします。
   まずはその人の意識があるか確認するために声をかけます。
   肩を軽く叩きながら「大丈夫ですか?」「わかりますか?」という感じで。


  全員、「ふむふむ……」といったリアクション。


講師:反応がない場合、周囲に助けを求めます。
   「誰か来てください!人が倒れています!」
   そして混乱を避けるために、集まってきてくれた人に指示を出しましょう。
   「あなたは119番を!」「あなたはAEDを!」という感じで。


A:なるほど……。


講師:それから救急車が来るまで心肺蘇生を行います。
   呼吸がない場合、胸骨圧迫と人工呼吸を行います。
   胸骨圧迫、いわゆる心臓マッサージですね。これを30回。
   気道を確保して、人工呼吸を2回。
   この30回と2回のセットを、AEDが来るまで繰り返します。

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