機械と仲良くなろう
『ロボット』

博士
有里
佐藤
機械
アナウンサー


有里:博士がなんか作ったから来いって言ってたけど
佐藤:うん聞いてる。あの人ずっと研究のためとか言って籠もってるけど暇なの?
有里:さあ
博士下手から来る

博士:有里、佐藤いるな
佐藤:博士
有里:博士何やってたんですか1ヶ月もこもって
博士:まあ待て、すぐに話してやろう。ただ喉が渇いてな、ジュースが飲みたい。何でもいいぞ
佐藤:来て早々これかよ。オレンジジュースでいいよな。そうだ有里、お前は何が良い?
有里:同じの

佐藤上手にいく

有里:最近はずっと忙しかったみたいですけど何してたんですか?
博士:それも今から教えてやる

佐藤戻って来る

博士:わしはとんでもない発明をしたのだ
有里:とんでもない発明...
佐藤:嫌な予感がする
博士:聞いて驚くな、いや驚け。って、説明するより見てもらったほうが早いか。ちょっとまっとれ

機械連れて来る

有里:誰これ?
博士:偉大なるわしは人間に限界まで近づけた機械を開発した
機械:人です
佐藤:人ですじゃないよ。機械なんだろ。博士が開発したの、これ?
博士:そうだ。ただこれで完成形というわけではない。こいつはまだ会話ができてない。わしの予想では経験知が足りないのだろう。もっと学ばせればより良い道具が出来上がるだろう
佐藤:それで俺の家に来たんですか
博士:そうだ。一度外に出して学ばせようとしたが物を盗みそうになってな、勝手にものを取っても平気そうだったからここにした
佐藤:そんな理由かよ。あと俺だってものを盗まれるのは嫌だからな
博士:まあ2人でコミュニケーションを取ればよいだけだ。頼めるかね
有里:それってどれくらい?
博士:わしがやめて良いと言うまでだ
佐藤:嫌だよ。絶対長いじゃん
博士:なに?"わし"がつくった発明品を断るのか
佐藤:そりゃあ断るよ。こっちにメリットないもん
博士:じゃあ褒美があるとしたら?有里、お前が行きたがっていた個展のチケットをやろう
有里:いいんですか!見たかった絵画があるんですよ
博士:あとお前は好きなお菓子買ってやるからそれでいいな
佐藤:俺の安くない?
有里:まあまあそれで手を打とうよ
佐藤:お前飼い慣らされてんな。分かったよ、こいつを預かっとけば良いんだな
博士:後はこれだな。こいつがもしまずいことをしたら使え。それ以外は絶対に絶対に使うなよ
佐藤:それは何ですか
博士:(話を遮って)じゃあ後は頼んだぞ。わしはもう帰る
有里:もう行くんですか
博士:忙しいんだ、じゃあな
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