女子高生コント『嘘だけど(JK編)』
女子高生コント『嘘だけど(JK編)』


【作品の紹介文】

「本音で語れる友達って、最高──嘘だけど。」

 放課後のタピオカ店。制服姿の女子高生ふたりが交わす、楽しげな会話。だけど、その言葉の裏には“本音”が隠れている。
 代弁者がマイクに向かって語るのは、彼女たちの心の声。SNSの投稿、友達への褒め言葉、恋愛の相談──すべてが「嘘だけど」で彩られていく。
 本音と建前が交錯する中、観客は笑いながらも、ふと自分の“嘘”を思い出すかもしれない。
 テンポの良い掛け合いと、毒とユーモアが絶妙に混ざったセリフの応酬。
 代弁者の存在が舞台にリズムと深みを与え、最後には「嘘だけど」が、ほんとの気持ちを映し出す鏡になる。
 あなたもきっと、誰かにこう言いたくなる──「うちら、本音で話せるよね。……嘘だけど。」

【登場人物】4人
 ・女子高生1(アヤ)
 ・女子高生2(ミホ)
 ・代弁者1(黒い服・黒い背表紙の台本を持つ)
 ・代弁者2(黒い服・黒い背表紙の台本を持つ)

【場面】
 放課後のタピオカ店。制服姿の女子高生2人がスマホをいじりながら座っている。
 傍らには黒い服を着た、心の声の代弁者が立っている。
 代弁者はスマホ型の黒い台本を手に持っている。
 代弁者たちの前にはそれぞれスタンドマイクが立っており、マイクに向かってセリフを放つ。
 『 』の中の心の声は、彼らが代弁する。
 (代弁者は男性が演じた方がメリハリがついて分かりやすい。)


【脚本】

アヤ『ミホとは中学からの親友。SNSのセンスも似てるし、気が合う。』
ミホ『アヤといると楽しい。こんなに会話の弾む友達は他にはいない。気を使わなくていい相手って最高!』

  間。

アヤ・ミホ『あー、エスエヌエスでバズりたい。』

  雑談をしている二人。手元にはドリンク(タピオカ)。

アヤ「この前の投稿、いいね200超えたんだよねー。
   やっぱさ、映えって大事じゃん?
   加工とかじゃなくて、センスっていうか。
   自然に盛れるのが本物の美だと思うんだよね。
   私もさ、最近フィルター控えめにしてるんだー。」

  わずかな間の後、

  『嘘だけど。バリバリ加工してるけど。』

ミホ「あー、やってそうだよね、アヤ肌すごい綺麗だもん。」
  『嘘だけど。ファンデ厚いよね。』

アヤ「いやいやミホの髪色とか、めっちゃナチュラルでかわいいじゃん。」
  『嘘だけど。めっちゃプリンだよね。』

ミホ「もー、アヤの制服の着こなしの方がオシャレだし。憧れるー。」
  『嘘だけど。スカート短すぎ。』

アヤ「いやあ、ミホのネイル、さりげなくていい感じだって。」
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