女子の実情
女子の実情
A001「ある日起きた、女子三人組のなんてことない朝。
何気ない会話から、始まるいつもと変わらない日々」
A002「そして今日もまた、それが始まる」
A003「マジお腹すいた~~~~」
H004「出た、あゆみの 腹ペコアピ てか朝ごはん食べたじゃん」
A005「生きてる女子、腹ペコるの当たり前じゃん? スイーツとか無限に食べれるじゃん?」
H006「せめて、カップ麺くらい自分で作ったら?」
A007「はづき…さ、女子ならまず映えっしょ?自炊で汚キッチン晒すのどうよ?」
H008「カップ麺くらいで汚れないでしょ……てか普通にご飯作ろうよ~楽しいよ~」
A009「だよね?だから、今日もはづきの激うまごはん希望!」
H010「ほんと毎回……」
A011「そのかわり、作ってる間TikTokでずっとはづきのダンス撮ってバズらせるわ」
H012「踊りながら料理なんて出来るわけないでしょ」
A013「真面目かっ!」
H014「てかさ、毎日女子の手料理で彼氏感味わうとか、普通に寂しくならない?」
A015「美味しければ無問題~!自分で作った風にインスタあげれば映えもバッチリだし!」
H016「勝手にあげないでよ……もしイケピが作ってくれたらどうするの?」
A017「え、そん時は全力で 好き 送りつけるし、感謝しか勝たん!」
H018「じゃあ彼氏つくりなよ」
A019「いや、推しはいるよ? てか、めっちゃリサーチしてっし……」
H020「どんな人~?」
A021「口悪そうだけどほんとは優しくて、自分不器用だけど気づかい神!みたいな……昭和男子」
H022「いやそれめちゃ具体的じゃん」
A023「三ヶ月ぐらいストーリー毎日見て観察したからね!」
H024「こわっ。妄想でしょそれ」
A025「は?リアルリアル!」
H026「ふーん……」
A027「てか信じてないっしょ?」
H028「何を信じるかは私の自由でしょ?」
A029「じゃ逆に、はづきは推しとか気になる人いないの?」
H030「いないことはないけど……」
A031「ほ~?」
H032「気になる?」
A033「地味でノーメイク、顔ふつー、体育苦手、勉強そこそこ、
でも料理、裁縫レベチ女子の推しとか気になる~」
H034「ねぇ、それって褒めてるの?」
A035「天才ってパンピーには理解されないっしょ」
H036「なにそれ」
A037「はやく話してよ~!」
H038「えぇ~……どうしよっかなぁ」
M039「おはー」
A040「あ、まなみ、グッドタイミング!」
M041「なにごと~?」
A042「はづきが今から 推し語るよ!」
M043「それはそれは なんということかしら!」
H044「そんな大袈裟じゃないから!」
M045「地味でノーメイク、顔ふつー、体育苦手、勉強そこそこ、
でも料理、裁縫レベチ女子の推しとか気になる~」
H046「いや、それ誰かと全く一緒なんだけど……」
A047「気のせい気のせい」
M048「奇跡ってすぐそばにあるから」
H049「……内緒のグルチャでも作ってんの?」
M050「そんなことより、はづきの推しのこと教えてよ」
H051「え~……じゃあ、言うけど……」
H052「ちょっと前から気になってる人がいて……」
M053「ブルータス、お前もか!」
H054「は?何それ」
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