Zoey
Zoey(2025)
ディラン(男) 宇宙船の操縦士
ゾーイ(女)地球で作られたアンドロイド
1…………
2………… ディランを助けに来た救護隊
3…………
暗転中
激しい墜落音とエマージェンシーサイン
ディラン「こちらディラン!…応答せよ!こちら2216号機、操縦士ディラン!…応答せよ!応答せよ……!!……くそっ……」
クロスでオルゴールの音FI
通信のノイズ音が遠くの方で聞こえる
うっすらと明かりが灯る
薄暗い明かりの中で、女が淡々と、作業をしている。
船の中。中央奥に通信機、操縦桿。
上手に寝台。ディランが寝ている。
寝台の脇に古びたイスがある。
オルゴールを手にし、女が座る。
暫しの時間。
ディラン「(目が覚めて)…ここは…。」
女、目覚めを感知し、オルゴールを巻き取る
オルゴールの音CO
ディラン、はっとして起き上がり女を見て
身構える。
女「おはようごさいます。」
ディラン 「…」
女「…」
ディラン「…君は?」
女「品番でしょうか?HC-2104です。」
ディラン「品番?」
女「 はい。私はHOME CHRONICLE社アンドロイド2104年型、TYPE-Cです。」
ディラン「あぁ…アンドロイド…。(少し警戒を緩める)」
女「はい。お目覚めはいかがでしょうか。」
ディラン「いや… (まわりを見渡し)…それより、ここはどこなんだ。誰かいないのか?」
女「ここはかつて「地球」と呼ばれていた惑星です。あなたはhumanと呼ばれる種であり、我々Androidの創世をした種族でもあります。」
ディラン「… 地球…地球!?」
ディラン、寝台脇の窓から外を見て息を飲む。通信機に駆け寄る。
ディラン「(ボタンを押し)応答せよ。応答せよ!こちら2216号機操縦士ディラン。応答せよ。(何度もボタンを押す)応答せよ!誰か、誰か…!」
反応はない。
間。
ディラン、外へ向かうおうとする。
女「 外はhumanにとって危険です。お勧め致しません。」
ディラン、立ち止まる。
ディラン 「…危険…?」
女「古い時代には地球はオゾン層というもので守られていたそうです。また、meltdownによる放射線が…。」
ディラン「…知ってる!…学校で何度も教わった…。本当に、誰もいないのか…?」
1/6
面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種
Windows
Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。