神様も楽じゃない!
神様も楽じゃない!

登場人物
雅紀(まさき) 男 オカ研部長なのにお化けが怖い
美子(みこ)  女 オカ研副部長なのにお化けはいない派
ジャクソン  男 日本人。英語は苦手。お化けは怖くない。
九尾     男 見た目は高校生ぐらい。中身は大人。妖怪。
流花(るか)  女 鳥居の管理人。若い。優しい。
妖(あやかし) 性別不明4~5人くらい。 黒い セリフはほとんどない。

オカ研は全員高校2年生です。ジャクソンが写真係、美子が記録係です。
時折写真を撮ったり、メモをとったりしてください。
以下、ジンはジャクソンのことです。
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2018年 夏 神社

 ヒグラシの鳴くSE。照明、夕方の森の中。

 下手にボロボロの鳥居。
 その前に、白い狐お面を被った九尾が座っている。
 上手からジャクソンを先頭にオカ研全員登場。

雅紀 「本当に大丈夫なんだろうな。」(足を震わせながら)
美子 「まだ怖がってんの?部長のくせに。大丈夫、お化けなんてただの噂よ。噂。」
ジン 「でも、この辺、異常に目撃情報多いんだよね。案外、本当にいるかもしれないよ。お・ば・け☆」
雅紀 「ええー!!噓だろ、おい!ちょっとマジで怖くなってきたんだけど!」
美子 「うるさいわね、今、夕方なのよ。近所迷惑。」
雅紀 「近所も何も、こんな山道の近くに家があるわけねーだろ!人すらいないぞ。」
ジン 「あ!見てこんな所に小っちゃい鳥居が立ってる。」
美子 「え!?うわ、本当だ。……でも、立ってると言うより、立てかけてあるの方が正しいんじゃない?」
ジン 「確かに…って、雅紀?そんなところで何で縮こまってるの?」
雅紀 「いや、夕方の神社とかマジで『ザ★心霊スポット』って感じじゃん。」
ジン 「神社と言うより鳥居だけしかないよ。ほら、見て見て。」
雅紀 「ええー…」

 3人共、鳥居の周りを囲うように見る
 3人に狐お面を被った九尾は見えていない。
 3人が鳥居を調べているときに、ふと、九尾の声が聞こえてくる。

九尾 「おい。」

雅紀 「いやあああああああああ!!」
ジン 「今なんか聞こえた、よね?」
美子 「聞こえたけど…いや、きっと空耳よ!うんうん。」

九尾 「そこ、邪魔。」

ジン 「ほ、ほら。流石に空耳してはハッキリ聞こえすぎだよね?」
美子 「…いたずらでしょ。」

九尾 「だから、邪魔だって言ってんだろうがクソガキども。」

 九尾立ち上がって美子を押す

美子 「うわああああああああ!なんかに触られた!」
九尾 「お前ら人間か。じゃ、これで見えるか?」

  九尾、狐お面をはずす。
  狐お面をはずした瞬間、3人の目に、九尾が見えるようになる演技。
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