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訳あり不動産

「訳あり不動産」

店長：クセが強めの不動産屋の店長
お客：部屋を探しに来たお客さん
新人：新人の不動産屋の店員

＜舞台はとある不動産屋さん＞

店長：あー暇だわー　どこかから白馬に乗ったお客様が来ないかしら～　（店内を掃除しながら）
　　　そうだ、店の外を探してみよう！　(客席を双眼鏡で探し始める）
　　　いた！イケメン！（客席を指さして）
　　　そこにも！　あ、そうでもなかったわ　
　　　
お客：あのー　（後ろから恐る恐る声をかける）

店長：ちょっと待って、いまいいところだから！　ほらそこ、あの子、タイプだわー！

お客：あのー　部屋を探してるんですけど（大きい声で）
　　　　
店長：きゃっ　なに
　　　わかったわ　私の体が目当てなのね！
　　　ダメよ　私には　ムロツヨシ似の彼氏がいるんだから！

お客：いや　ただ部屋を探しるだけなんですけど　ここ不動産屋ですよね？

店長：え、ああ　そういうことね　やだ　私としたことが取り乱しちゃって　ごねんなさいね
　　　じゃあ　そこ　お座りになって
　　　〇〇君　お茶をお願い

新人：は、はい　こ、ここでいいですか？
　　　（ぎこちない感じでお茶を運んでくる）

店長：もうちょっと　右　もうちょっと前　そうそこそこ

新人：はい　（ガチャンとカップを置く）

お客：わっ　（お茶がかかりそうになってよける）

店長：ごめんなさいね　こういう接客初めてで緊張しちゃってるみたい
　　　でも　怒らないであげて　彼　ゼット世代だから
　　　ちなみに　あなたは何世代？？
　　　私はねー　ドラゴンボールならZ世代なんだけどー　
　　　あー　誰だー　マジンガーZって言ったの！　怒るぞー！

お客：いや　そんなことより部屋を探したいんですが

店長：そうだったわねー
　　　どういう物件がいいのかしらー？

お客：僕、旅行が趣味なんですが、前の部屋　旅行に行ってる間に大家に追い出されちゃって・・・
　　　家賃をちょっと滞納してただけなのに、家具とか全部捨てられちゃってたんですよ！

店長：あらひどい！じゃあまず家具屋に家具を買いに行かないと

お客：いやまずは部屋からですよ！

店長：あら、そう。じゃあ、どんなお部屋がいいのかしら？

お客：そうですね、家具付きで、費用も抑えられるシェアハウスとかがいいかな

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