純血な貴方との約束
純血な貴方との約束




登場人物
・ラン 主人公 どちらでも 人間不信かも 10~13歳 男
・ミズ ランの兄 少し乱暴 後の吸血鬼狩り 男 15~17歳
・メルデ 吸血鬼 人間に友好的 女
・ヴァミル メルデの義兄 吸血鬼 過度にシスコン 男
・マイ メルデの友人の吸血鬼 女
・イヴ 害あり吸血鬼妹 お兄ちゃん大好き。女
・レイト 害あり吸血鬼兄 冷静だけどなんだかんだ妹思い。 男
・アステル 吸血鬼狩り、ミズを助ける。優しい。男
・奴隷商 奴隷を売ってるヤツ。ひたすらにクズ。男


設定上難しい場面とか描写はあると思います。
セリフとか違和感があれば遠慮なく変えてください。
性別は書いているけど、一応どちらでも大丈夫です。
女役はがっつり女だから厳しいかも。


1場 兄との別れ
    舞台中央にラン、ミズ
    ミズはパンを持っている。
ラン 「ねぇ、兄ちゃん。僕お腹空いた…。」
ミズ 「俺のパン、食うか?」
ラン 「え、いいの?」
ミズ 「あぁ。そこまで腹、減ってないからさ。」
ラン 「でも兄ちゃんさっきお腹鳴ってたじゃん」
ミズ 「気のせいじゃないか?俺は大丈夫だから」
ラン 「…ありがとう、兄ちゃん。」
ミズ 「おう、食え食え」
ラン 「あとどれくらいこの生活が続くのかな…」
ミズ  「どうだろうな。俺たちが商品としてここに来てからどれくらい経ったのかも覚えていないから」
ラン 「僕たち、もうこの檻の中で死んじゃうのかな…?」
ミズ 「俺とランはまだ若いからな…けど誰にも買われなければ、殺されるだろうな。」
ラン 「じゃあ、誰か買ってくれる人がいれば」
ミズ 「だとしても、ひどい扱いを受けるだろうな。こんなところから奴隷を買うような奴だ。どうせ碌な人間じゃない。」
ラン 「じゃあ、本当にこのまま…?」
ミズ  「…どうだろうな」
    奴隷商出てくる(檻の鍵を開けて入る)
奴隷商  「相変わらずここくせーな。まぁ無理ねぇか。ったくお前らも少しは買われるように努力したらどうだ?お前らには価値なんかこれっぽっちもねーんだから、拾ってやった俺に感謝しろよ?ガキども」
2人  「…」
奴隷商  「あー、くそ。苛々するな」
    奴隷商、ミズを殴る
ミズ  「っ…!」
ラン  「兄ちゃん!」
    ラン、ミズに駆け寄る
奴隷商  「お前ら、今日は晩飯ねぇからな」
    奴隷商人、はける
    その途中で鍵を落とす。
ラン  「大丈夫?兄ちゃん」
ミズ  「あぁ、大丈夫だ。問題ない」
ラン  「よかった…」
ミズ 「ラン、もしかしたら俺ら、ここから出られるかもしれないぞ」
ラン 「え、どういうこと?」
    ミズ、立ち上がって落ちている鍵を拾う
ミズ 「これ、見てみろ。」
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