Staring ――わたしの、星の王子さま
題名: Staring
作者: sagitta
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Staring
――わたしの、星の王子さま
キャスト
森田 美空(みそら)(16):主人公。女子高校生。父親を幼い頃に亡くし、母親に迷惑をかけまいと必死に勉強している。
星野 一也(かずや)(16):美空のクラスメイト。天体マニア。幼馴染で、美空に好意を持っている。
星への情熱が強く、授業中も星のことばかり考えているため成績が振るわない。
プティ:星の王子様のような姿。大きな服を引きずっている。年齢や性別は曖昧。美空にだけ見える存在。
森田 晴香(42):美空の母。書籍編集者。働き者だが疲れ気味。夢を追って仕事に就き、自分の道を歩んできた。
(プロローグ)
閉まったままの幕の前に、プティが現れる。手にはスケッチブック。
客席に知り合いがいるように、親しげに話しかける。
プティ:ねぇ、ねぇ、君、聞いてよ!
客席を見つめ、目があったお客さんに、そう、君だよ。という風に笑ってみせる。
プティ:ボクね、すごい絵を描いたんだ。見てくれるかい?
プティ、スケッチブックをめくる。そこには「閉じた大蛇」の絵。
プティ:ほら、この絵。ね?怖いでしょう?
得意げに言って、胸を張る。客席に耳を澄ましているが、突然、表情を曇らせて激しく首を横に振る。
プティ:違う違う! これは帽子なんかじゃないよ! 大人って、いつも説明してあげなくちゃわかんないんだ。
ちょっとあきれたふうに、プティはスケッチブックをめくる。そこには「開いた大蛇」。
プティ:こうすればわかるでしょ? ボクはね、ゾウを飲み込んだおっきなヘビを描いたんだよ。
プティ、スケッチブックをしまう。
プティ:君たちもね、子供のときは、生きるってことがなんなのか、
数字なんかなくたって、すぐにわかったはずなんだよ。
袖に退場しようとして、舞台端で、何かを思い出したように、立ち止まって振り返る。
プティ:そうだ、君たちに、大事なことを教えてあげるよ。簡単なことなんだ。それはね……
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