半蔵親子と二振りの刀
【半蔵親子と二振りの刀】(作・熊野むっち)


◎登場人物

半蔵:男性48歳。服部半蔵正成(はっとり・はんぞう・まさしげ)。
   徳川家家臣。二代目服部半蔵。伊賀忍術の達人。

源左衛門:少年14歳。服部源左衛門正就(はっとり・げんざえもん・まさなり)
     服部半蔵の息子。伊賀忍術を使う。後の三代目服部半蔵。

お園:少女17歳。刀工・堀川国広(ほりかわ・くにひろ)の弟子。

家康:男性48歳。徳川家康。後の江戸幕府初代将軍。


◎あらすじ
豊臣秀吉が小田原城を攻め落とし、天下統一を果たした1590年。
徳川家康は小田原城に隠された幻の名刀【山姥切長長義(やまんばぎり・ちょうぎ】の捜索を、家臣の忍、服部半蔵とその息子、源左衛門に依頼する。そして刀の鑑定係にお園という名の娘を連れて行くよう命じる。
ふたりの忍者と、ひとりの娘が織り成す、二振りの名刀にまつわる冒険譚。


◎本編

〇1場

家康:
(M)天正18年(1590年)
時の関白、豊臣秀吉が、22万の圧倒的大軍勢で北条家を攻め滅ぼした小田原征伐。
両軍合わせ28万人を超える合戦は、日本有史上、最大規模の合戦で、これを制した豊臣秀吉は、ついに念願であった天下統一を果たしたのであった。

そしてその小田原征伐からちょうどひと月が過ぎた頃、江戸城の徳川家康のもとを二人の忍が訪れたのであった。


0:江戸城。家康のいる部屋に、半蔵と源左衛門がやって来る。


半蔵:殿…家康殿。

家康:わー!ビックリした!
   …なんじゃ半蔵か。部屋に入る時は忍び足はやめろといつも言っておるではないか!

半蔵:申し訳ございませぬ。
   先程から何度もお呼びしたのでござるが。

家康:今モノローグ中だったの!見たらわかるじゃろ!
   音声ドラマは映像がないからモノローグで情景描写するのが定石じゃと、何度説明すればわかるんじゃ!

半蔵:はて?ものろーぐ?
   拙者かような言葉は初めて聞き申したが…。

家康:もうよい!
   あっちの方のシナリオの天丼、もとい伏線回収じゃ!

半蔵:ふ、天丼?回収?

家康:だからもうよいってばよ!

半蔵:いや、ですが、拙者知らない言葉は(意味を調べないと気が済まない性分でして)

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