銀河鉄道に乗って
海月 作


【朗読劇】
      銀河鉄道に乗って





【 キャスト 】

ジョバンニ  ある高校の生徒 演劇部員だった者

カンパネルラ ある高校の生徒 演劇部員だった者

白鳥     ある高校の生徒 演劇部員だった者

黒鳥     ある高校の生徒 演劇部員だった者

黒い帽子の男 物語そして真実を示す者













■ 十八彩 ■

   静かな音楽がなる。
   舞台には椅子が四つ。(繋がっているものでもよい)
   カンパネルラ、迷い込むようにその椅子に座り目を閉じる。
   舞台上に帽子を被った男が一人。静かに語り出す。

男      太陽が私たちを照らし、ゆっくり沈む。雲一つ無い空。今宵は夜空いっぱいに星が広がり、私たちを照らすだろう。空からの祝福をその五感を使ってめいいっぱい感じられるだろう。星祭り、一八彩の夜。君たちは時々、世の断りを遮断するようにその二つの瞳を閉じ、私たちの声に耳を澄ましてほしい。耳から受け取った言葉は脳に優しく時に残酷な刺激を与え、この世界を想像していただこう。暗闇に不安を覚えたら光を求め、眼を開けてもかまわない。…準備はいいだろうか。怖いかもしれないが光ある世界から暗闇へ。さぁ、眼を閉じて。ゆっくり…。大丈夫。ほら、もうすぐ汽笛が聞こえてくるだろう。夜空を走る列車。軋む音が聞こえるがそれさえもどこか懐かしい…

   遠くから列車の走る音が聞こえてくる。

男      行こう、銀河鉄道の世界へ。

   ジョバンニ、ゆっくりと歩いてくる。
   汽笛の音がなる。

■ 列車の中 ■

   カンパネルラ、汽笛の音に気がつきゆっくり目を開ける。

カンパネルラ ここは…。列車の中?どうしてここに?確か僕は…そうだ、お祭りにいこうとしていたんだ。数年ぶりに、今はどんな人たちがいるかもうわからなくなってしまったけど…。それでも、あの場所に行けばもう一度会える気がしたから…。
ジョバンニ  誰に?
カンパネルラ え?
ジョバンニ  誰にあいたいの?
カンパネルラ …君は…、

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