天ぷら人間じゃない!
.てんぷら人間じゃない!
天ぷら人間じゃない!
はりとら
作 山上祐輝
.No Title
登場人物
みけ
こば
ちゃんゆい
1 夢の欠片
教室。そこには一人の少女が倒れている。
それを見つめる二人の少女。
倒れているのは、こば。
ちゃんゆいとみけ。
みけ「あなたが第一発見者ですね。」
ちゃんゆい「それな。」
みけ「発見時刻は午後4時。放課後に掃除をさぼろうと普段使われていないこの教室に入っていたところ、ガイシャを見つけた。」
ちゃんゆい「ほんとまじなえたんだよね。」
みけ「検視の結果、死因はそこにおちているバナナの皮で転んだ際にできた頭部への一撃。凶器は、つまりバナナ。」
ちゃんゆい「ばなな・・・。」
みけ「死亡時刻は、午後3時半。この部屋は普段は施錠されている場所で、合鍵を持っているのは、この教室の掃除当番のガイシャと、さぼるために勝手に合鍵を作ったあなた。」
ちゃんゆい「そんなことまでしってんの。」
みけ「犯行当時、他の生徒は掃除場所にいたことがすでに確認が取れている。つまり、この犯行が行われるのは、一人しかいない。合鍵を持ち、昼ごはんにバナナを食べたもの・・・。それは。」
ちゃんゆい「それは・・・。」
みけ「あなただ!ちゃんゆい!この女子高生密室バナナ殺人事件の犯人は、第一発見者のあなただ!」
ちゃんゆい「・・・。うける。」
みけ「ちょっと、雰囲気!」
みけ、芝居を解く。
こば、起きる。
ちゃんゆい「だって、まじおもろいんだもん。あなただー!って。テレビ見すぎ。」
みけ「いいじゃん。憧れの職業なんだから。」
こば「で、志望動機はかけそう?」
みけ「まあ、なんとか。やってみる。」
みけ、椅子に座って机の志望理由書に向き合う。
こば「てかさ、みけってさ、演劇部なんでしょ?そっち方面じゃないの?」
みけ「そっち方面ももちろん夢だよ。」
こば「じゃあ、舞台とか、芸術とかさ、そういう夢に絞った方がいいんじゃない?」
みけ「私がそれでご飯が食べれると思う?」
こば「うーん。」
みけ「ね?」
こば「でも、夢ってそんなもんじゃない?」
みけ「夢は、べつにいくつもってもいいんだよ。」
ちゃんゆい「こばは、スポーツ推薦一択だっけ。」
こば「まあ。そうだね。」
ちゃんゆい「こばはスポーツで食べていけそう?」
こば「まあちゃんと実績を積んで、優勝したり大会で成績残したりしたら、実業団とか・・・。」
ちゃんゆい「いいね。」
こば「まあ、でも目指す人からしたら一部だけど。」
1/6
面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種
Windows
Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。