四回目の爆発
「四回目の爆発」 作・東 詩依
【登場人物】
大人1
大人2
舞台は住宅街の片隅にあるような、何の変哲もない公園である。
舞台中央にベンチ、その傍に煙草の吸い殻入れが置いてある。
○昼下がりの公園
閑散とした園内で、1がひとりベンチに座っている。
1は両手を見つめては、時折深いため息をついている。
下手から2、周囲を見回しながらやって来る。
吸殻入れを見つけた2はベンチへ近づき、1に話しかける。
2 すみません。
1 ……何です?
2、ポケットから煙草を取り出し、1に見せる。
2 一服してもよろしいですか?
1 え!?
1、体を大きく仰け反らせ、煙草から距離を取る。
1 一服ってことは、使いますよね……?
2 何をです?
1 火ですよ、火!
2 あぁ――それはまぁ。
1 何て恐ろしい……。一服するならどうぞ他所でやってください。
2 (吸殻入れを指差し)でも……。
1 何です?
2 ……いえ、何でもないです。
2、煙草をポケットに戻す。
1、体を戻し、安堵の息をつく。
1 ……まったく、爆発したらどうするんです。
2 爆発……? 爆発って、あの爆発ですか?
1 えぇそうです。他にもあるかは知りませんが――あの爆発です。そんなことになったら、あなただって困るでしょう?
2 それは……困りますね。
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