ラブロマンスなんて
「ラブロマンスなんて」(舞台版) 冨山晴
イツキ 中学校時代からサキに恋してる高校二年生。しかし、ひょんなところからサキ
と親友であるレイとのキューピッド役になってしまう。本人は割り切ったつ
もりだが、心の奥底では恋心を諦め切れていない。
ミナミ イツキの友人。何時も無気力な感じが特徴的。イツキの愚痴を右から左に聞
き流しているが、たまにポツリと助言する。第三者故に、物事を冷静に見れ
ているのかも知れない。助言するあたり、意外と友達思いなのかも。
レイ 鈍感。めっちゃ鈍感。そして不器用。口数は少なくて大人しく、あまり感情
を表に出さないおっとりした天然っ子。親しい人の前ではすごく表情豊かで
可愛い。イツキ曰く癒し枠。
サキ レイに恋する高校二年生。明るい性格で、誰にでも分け隔てなく接する人。
その為か校内ではトップクラスの人気を持っていてアイドル的存在。しかし
恋愛に関してはドガ付く程の奥手であり、緊張して声すらまともに声をかけ
られない。
(一部の役は役者が男女どちらでも演じられる様に制作しています。一人称や細
かな部分は各々で改変を加えて構いません)
(また、小説投稿サイトエブリスタにて「枯骨ぽっくり」名義で同名の作品がヒ
ットしますが、それは私です。決して盗作ではありません)
場面1 屋上①
(中央にイツキが一人、決めポーズして立ってる。BGMでクラシック曲を
流す。…「四季」の「春」とかいいんじゃないかな…な~んて)
(ここのイツキはこの話しの中で一番ハイテンションです)
イツキ 「皆さんこんにちは。突然ですが私は今~学校の屋上に来ております!ある人に
呼び出されたんですよ。放課後、屋上に来てって。し・か・も、何を隠そうそ
の人っていうのが~…(モジモジ)私の好きな人なんですよ~~~!!
キャーッ~~!!幼馴染!!めっちゃ可愛い!!いや~それにしても、放課後・
屋上のコンボはもうアレしかないでしょ!告白!いやぁ…長かった。でもこれ
でようやく私は報われます!ありがとうお母様!ありがとうお父様!産んでく
れてありがとう!私…幸せになります!!!」
(段々明るくしていって、最後の台詞と同時くらいで舞台袖からサキが登場する)
サキ 「ごめ~んイツキ!めっちゃ待たせた!」
(肩で息をしてるサキとハイテンションを見られたんじゃないかと不安になって
必死にとぼけるイツキ)
イツキ 「ぜーんぜんッ!全然待ってないよー!」
サキ 「そう?今日結構寒かったから…凄い申し訳なくて…」
イツキ 「ほんとに大丈夫だから!心配性だなぁサキは。(ソワソワしだす)…ところでぇ…
その…話しって…何?」
サキ 「あっ、そうそう。その事なんだけどね。あの…私…イツキに頼み事っていうか、
聞いて欲しい事があるんだけどさ…いいかな?」
イツキ 「も…勿論!めっちゃ聞く!一言一句残さず聞く!」
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