花言葉しりとり
花言葉しりとり

神野 結(じんの ゆい)
水保 蒼 (みずほ あおい)

水保「暇ですね。」
神野「そーだね〜」
水保「花屋ってこんな暇なんですか?」
神野「忙しい時は本当に忙しいけど暇な時は本当に暇だね〜」
水保「そうなんですか。......あの、何かしませんか?」
神野「良いよ〜、何する〜?」
水保「じゃんけんとかどうですか?」
神野「えぇ〜、じゃんけん?私弱いから嫌だな〜」
水保「じゃあ神野先輩は何したいですか?」
神野「結って呼んで良いよって言ったのに呼んでくれないんだね...。どーせなら花屋だし、花言葉しりとりとかど〜?」
水保「なんですか、その、花言葉しりとりって。」
神野「良くぞ聞いてくれた〜!早速説明しよ〜!花言葉しりとりとは、花言葉を言っていくしりとりである!」
水保「いや、そのままじゃないですか。」
神野「これから詳しい説明するんだよ!花言葉しりとりは例えば私が“ひまわり”って言ったら、蒼くんがひまわりの花言葉を答えるの!」
水保「ひまわりの花言葉...。えっと、“憧れ”でしたっけ?」
神野「そーそー!そしたら蒼くんが“れ”から始まる花の名前を答えるの!」
水保「“蓮華”とかですかね。」
神野「蓮華か良いね〜!“私の苦痛を和らげる”だね〜!」
水保「正解です」
神野「いぇーい!て感じでやってこ〜!」
水保「そのまま続けますか?」
神野「そーだね〜!じゃあ“ルピナス”!」
水保「えっと...“想像力”でしったっけ?」
神野「合ってる合ってる〜!」
水保「良かった。“クレマチス”で」
神野「“旅人の喜び”、ビオラ!」
水保「“もの思い”、イベリス」
神野「“心をひきつける”ルクリア!」
水保「“しとやか”カスミソウ」
神野「“幸福”クルクマ!」
水保「......あの、神野先輩?」
神野「も〜!何??まだしりとり続いてるじゃん!」
水保「いや、これしりとりですけど、終わるのかなって思いまして...。」
神野「ん〜......わかんない☆」
水保「わかんないんじゃやっても意味ないじゃないですか...」
神野「え〜なんでよ〜...!」
水保「終わるのがわかってるのならまだしも、終わるかどうかすらわかんないんだったら一生やり続けてる可能性があるじゃないですか」
神野「別に良いじゃん〜!仕事サボるためだし〜!」
水保「良くありません。ほらさっさと仕事しますよ。」
神野「えぇ〜、嫌だ...。じゃあ他のゲームしようよ〜。」
水保「ダメです。......ほら、そんなこと言ってたらお客さんいらっしゃいましたよ。」
神野「あっ!ほんとだ〜!私が行ってくるね!......いらっしゃいませ〜!」

神野、はける

水保「全く困った先輩だな...。さっきの花の花言葉、“あなたに酔いしれる”...これじゃあまるで告白みたいじゃん。まぁそれ言ったらさっきだって憧れとか言ってたけどあれは事実だし、でもこれは事実じゃないし......」
神野「蒼くん〜!花束作るから手伝って〜!!」
水保「あっ、はーい、今行きまーす。」

水保、走って出ていく

-end-


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