星は輝き光を紡ぐ
星は輝き光を紡ぐ
■キャスト■
悠馬(ゆうま)…男。17歳。演劇をすることを夢見ている
隼人(はやと)…男。15歳。演劇経験者(部活動)
透也(とうや)…男。16歳。気分屋で能天気。何事にも熱がない
心晴(こはる)…女。17歳。ポジティブ。演劇経験者(部活動)。七海の姉
七海(ななみ)…女。15歳。自分に自信がない。心晴の妹
葵(あおい)…男。28歳。悠馬の憧れの人
子供…11歳くらい。悠馬に憧れる
■Scene1■
悠馬、演劇を見ている。そこには葵
葵 「俺は、演劇を通してみんなを笑顔にしたい…!俺があの日そうしてもらったように!今度は俺がみんなに光を与えるんだ…!」
悠馬 …!すごい…!
悠馬にサス
悠馬 それはあの日の僕にとって「星」だった。あの日から僕の物語は動き出したんだと思う。僕に光をくれたあの人に、少しでも近づくように
暗転ー明転
悠馬 演劇したいなぁ。でも、1人じゃできないし。そもそも演劇って何人くらい必要なんだろう?舞台に立つ人はもちろん必要だし、あとは裏方もいないといけないよね…。そしたら、5人は必要?5人も集まるかな~
隼人、上手から下手に歩いて通り過ぎようとする
悠馬 やっぱり簡単じゃないよね…。あの人と一緒に演劇したいなんて、無謀だよな〜
隼人、歩く足を止めて
隼人 いま、演劇って言いました?
悠馬 えっ?う、うん。言ったけど…
隼人 もしかして、演劇に興味あるんですか…!?
悠馬 ま、まぁ
隼人 …!ちょっとお話しませんか!僕も演劇興味あって!
悠馬 う、うん。いいよ
隼人 あっ、すみません。ちょっと落ち着いたほうがいいですよね
隼人、深呼吸をする
隼人 はじめまして、僕の名前は隼人です
悠馬 隼人くんって言うんだ。僕は悠馬。よろしくね
隼人 よろしくおねがいします!悠馬さん、演劇に興味あるって詳しく聞いてもいいですか?
悠馬 うん。僕小さい時に演劇を観に行った事があって、その時に主人公を演じていた役者さんがすごくカッコよくて憧れでさ。その人と一緒に演劇をしてみたい!って思っちゃったんだよね。その時はまだ小さかったから無理だったけど、今なら出来るかもしれないと思ってまずは一緒に劇をしてくれる人を探してたところなんだ
隼人 そうだったんですね。実は、僕も一緒に演劇をしてくれる人探してるんですよ
悠馬 そうだったの?すごい偶然だね
隼人 ほんとですよね。びっくりしましたよ
隼人、一呼吸おいて
隼人 悠馬さん。僕と一緒に演劇、やりましょう!
悠馬 うん…!こちらこそ、よろしくね!
隼人 やったぁ!よろしくお願いします!
悠馬 隼人くんの他に演劇やろうとしてる子っているの?
隼人 いや、まだいないんですよね。悠馬さんが1人目です
悠馬 そっか〜…でも、1人と2人じゃだいぶ違うもんね
隼人 はい!そうですね。でも、演劇やるならやっぱり5人くらいは欲しいですよね
悠馬 そうだね。じゃああと3人か…
隼人 そうですね
悠馬 あれ?そういえばさ、隼人くん学校で見たことないんだけどどこに通ってる?
隼人 僕は、〇〇中学校ですよ
悠馬 えっ!隼人くん中学生だったの!?
隼人 はい。今年で15です
悠馬 じゃあ、中学3年生?
隼人 はい!
悠馬 じゅ、受験勉強とか…
隼人 悠馬さん、細かいこと気にしてちゃだめですよ?
悠馬 そ、そうだね。あはは…
隼人 そういう悠馬さんは高校生なんですか?
悠馬 うん。今高2だよ
隼人 てことは、17歳ですね。先輩だ…!
悠馬 そういうことになるね。あ、でも別に敬語とか気にしなくていいよ
隼人 いやいや、気にしますよ。僕あんまタメ口で話すの苦手なんです
悠馬 そっかぁ。まぁそれならそれでもいいけどあんま年上だからって思わないでね。僕は隼人くんと演劇するんだからさ。劇の中じゃ年齢は関係ないでしょ?
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