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少女の夏は終わらない

「少女の夏は終わらない」

レイ：田舎に住んでいる少女。通っている中学校で虐めにあっている

リア：都会から田舎に引っ越してきた少女。レイに一目ぼれする

【１】川

　　レイ、一人で遊んでいる
　　レイ、笑っている

レイ「冷た～い！やっぱり、夏と言えば川遊びだよね！涼しくて気持ちいいし、プールとか行くよりも、一番夏って感じするよね！ねぇ、あなたもそう思わない？」

　　間

レイ「そんなところに隠れてないで、一緒に遊ぼうよ！」

　　リア、上手から出てくる

レイ「あなた名前は？」
リア「私はリア。あなたは？」

　　間

レイ「私はレイ、よろしくね！」
リア「よろしく……」

　　間

レイ「ねぇリアちゃん、こっち来て一緒に遊ぼうよ！」
リア「……濡れるのは嫌。ママに怒られちゃう」
レイ「そっか。じゃあ、あっちでお話ししよ！」
リア「うん」

〇暗転

【２】河川敷

《SE》蝉

　　レイとリア、座っている

レイ「へぇ、リアちゃん東京から引っ越してきたんだ！」
リア「うん、パパの仕事の都合で。さっき着いたばかりなの」
レイ「いいなぁ、東京、都会！きっと、お洒落なお店とか美味しいスイーツで溢れてるんだろうな～！」
リア「そんなにいいものじゃないよ？私みたいな子だって沢山……」
レイ「え？リアちゃん可愛いじゃん！まさに東京の女の子って感じ！」
リア「あ、ありがとう……///」
レイ「は～、私も行ってみたいな～、東京」
リア「……川の水が流れる音も、木にとまった小鳥の泣き声も、風に草がそよぐ音も、東京では聞こえない」
レイ「それは、そうだね」
リア「私は、あの騒がしい場所から離れられてホッとしてる。来たばかりだけど、私はこの場所が好きだよ」
レイ「私も好きだよ、ここ！生まれてから今までずっと、私はこの自然と一緒に育ってきたの！」
リア「でもやっぱり、東京には憧れる？」
レイ「愛着と憧れって、やっぱり別じゃん〜！？」
リア「ふふ、かわいい……」
レイ「ん、何か言った？」
リア「んーん、何でもない」
レイ「にしても、明日で夏休みも終わりか〜」
リア「あ、そっか。学校、あるんだよね」

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