2人はいいコンビ
明転
(ピーンポーン)
担当「先生ー?開けてくださーい」
先生「はいはい。今開けますよー」
(ガチャ)
担当「お疲れ様です。仕事は捗ってますか?」
先生「んー。まぁまぁかな」
担当「先生がまぁまぁって言う時は、いつもいいネタが思いついてる時ですよね!てことは今回も?」
先生「いやぁ、今回は…。その、ほんとに…」
担当「今回は初の探偵ものですもんね。どんな風になるのかすっごく楽しみなんですよ」
先生「いや、あの、その…」
担当「なんですか?もったいぶらずに教えてくださいよー。今回も素晴らしい小説が書けそうなんですよね!?」
先生「コホン。えー結論から言いますと」
担当「はい。」
先生「全く小説のネタが浮かんでません…」
担当「え?」
先生「はい」
担当「全く?」
先生「全く」
担当「全然?」
先生「全然」
担当「なんにも?」
先生「なんにも」
担当「待ってください待ってください」
先生「なんでしょうか?」
担当「えーと、探偵ものを書くと言ったのは?」
先生「私ですね」
担当「そーですよね。しかも自ら」
先生「その通りです。私が自分で2週間前に探偵ものの小説を書くと言いました」
担当「それで今に至るというわけですか?」
先生「なんでこうなってしまったんでしょうねー。私もなんでこんなに書けないのか不思議で不思議で仕方がないんですよ」
担当「なんでそんなのほほんとしてるんですか?
このままじゃまずいのわかってますよね?」
先生「いや、でも待ってくれないか?さっきは全くと言ったが思いついてるものもあるんだよ実は」
担当「あ、なーんだ。そーなんですね。びっくりしちゃったなぁ。じゃあそれを聞かせてください」
先生「えーえと、」
照明
(2人の人が出てくる)
先生「天然な探偵。それが主人公。謎を解くのは得意なのに、ちょこちょこ抜けてる愛されキャラみたいな感じのイメージ」
担当「ほうほう」
先生「あと優秀な助手も出てくる。頭が良くてクールで、探偵に対して少し厳しいが探偵の事を心の中では尊敬してる感じだな」
担当「なるほど。バランスのとれたいいコンビってことですね。」
先生「ここまでかな」
照明
担当「え?」
先生「いや、だから今思いついてるのはここまで」
担当「は?いやいやいやいや。さすがに冗談ですよね?だって2週間考えたんですよね?」
先生「考えた。考えた上でここまで」
担当「はぁ?ありえないんですけど。こんなありきたりな話を2週間?いつもこんなにポンコツじゃないはずなのに…。え?何があったらこうなる?」
先生「あ、あの…」
担当「え?なに?」
先生「ちょ、ちょっと怖いです。」
担当「私も先生のアイデアのなさが怖いです」
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