僕の生きていた証
僕の生きていた証
空(そら)
凪(なぎ)
結(ゆい)

結「今日ありがと、楽しかったね!」
空「良かった、また行こう。」
結「うん!あ、そーいえば今日みたいテレビあったの。早く帰ろ!」

結、走り出す

空「結!!危ない!」

空、結の方に走り結を突き飛ばし、車に轢かれる

結「きゃ!!空!空!」

暗転
空、いる
明転

空「はぁ……。俺、どうしたら良いんだろう。」

凪、入ってくる

凪「こんにちは!!」
空「何とかしないとなぁ……。」
凪「ちょっと!!聞いてます??」
空「え、あ、あ、俺?」
凪「そーですよ。それ、風鈴高校の制服ですよね?」
空「え、あ、うん」
凪「俺、最近ここら辺に引っ越してきて、明日から風鈴高校に通うんですよね〜。いやぁ、おんなじ高校の人がいて良かったぁ。」
空「あはは、良かったね。」
凪「あの、俺めっちゃ明日学校に行くのがすごく不安で、友達になってくれますよね?」
空「友達?」
凪「うん、友達!」
空「ごめん、俺は君の友達にはなれないよ。」
凪「え、何で!?」
空「俺は確かに風鈴高校の生徒だったけど“今“はもう違うから。」
凪「“今“は?どーいうこと??」
空「だって俺は死んじゃったから。」
凪「え、死んじゃった??え、え?え、まさか……!ゆ、幽霊!?」

凪、腰を抜かす

空「正解、そのまさかだよ。」
凪「幽霊か……。俺が幽霊見えるの初めて知ったよ……。出来れば知りたくなかった……。」
空「残念だったね。」
凪「うん、てか幽霊君、君の名前は?」
空「あ、空です。」
凪「空君ね、俺は凪よろしく!」

凪、手を前に出し握手を求める
空、その手を握ろうとするが握れず

凪「あ、ごめん。幽霊だから握手できないか。」
空「全然大丈夫だよ。」
凪「そーいえばさ、俺が話しかけた時何か悩んでたけど、何かあった?」
空「あぁ…実は……、成仏したいけどできないんだ。」
凪「え、なんで??」
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