銚子の変わり目
登場人物
ナギ 大学2年。20歳。ギター担当。バンドのリリーダー。
ミキ 大学2年。20歳。ベース担当。
シホ 大学2年。20歳。ドラム担当。
酒屋 居酒屋のキャッチ。
店主 駄菓子屋。花屋。ピザ屋。

第一章
中央スポットライト
中央に箱、銚子、四角の大道具を設置
音響1(語り手)
「皆さんは、「銚子の変わり目」という言葉をご存じでしょうか。お手元のパンフレットにも書いてありますが改めて、説明させていただき
ます。熱燗というお酒をあっためて飲むという飲み方があるのですが、それが冷えてくるとまたあっためなければなりません。落語の有名な
お話で「変わり目」というものがございます。夫婦愛を書いたほほえましいお話なのですがその主人が、うどん屋に銚子に入ったお酒をあっ
ためてくれとお願いに行くのですが。主人は、うどんも買わずかえってしまい、うどん屋は不機嫌に。主人はその話を妻にすると妻は大激怒。
急いでうどん屋に謝りに行くが、それを見たうどん屋は。またお酒をあっために来たと思い、うどん屋はこの状況をたとえて「銚子の変わり
目」といった。つまり、銚子の変わり目とは、熱いお酒が冷えてくることをいうわけです。まあこの説明は本編に全く関係ないわけですが。
この言葉は、人生の調子を熱くするタイミングという比喩でよく使われます。(ここに間を開ける。)おっと説明が長くなりすぎてしまいまし
た。そんな背景も本編に全く関係ありませんが、覚えて帰ってください。では、本編お楽しみください。」
音響2(交通の音)
上手下手から役者登場。道を歩く一般人の演技
男1下手に座る
上手手前からナギ登場
音源3(バンド系のオープニング音源)再生。(フェードイ)
ナギ「いいなー。楽しそう。(ちょっと間)気持ちいいんだろうな―。あんな場所にたてたら。なんか起こってくれないかなー」

ナギ「右を見て、何もなし。左を見て、何もなし。後ろを見て、何もなし。前にはなんとい高い壁が。現実という壁がそびえたっている。それによっかかってる私って、、、なにやってんだろう」

ナギ「あーあ。きっかけさえあれば、変われるのかー。神様―。どうなんですかー。」

ナギ「あ!有名人になればいいのか!」

ナギ「私には縁のない話か」
横を見る
ナギ「まあ。他力本願で人生うまくいったら誰も苦労しないよね。」
下手に男性。
ナギ「あの人も人生退屈そうにしてんなー。同じ匂いがする。将来を悩み苦しみ怖がっていることだろう。」
女1「お待たせ」
男1「いいよ全然」
女1「どこ行く」
男1「とりまスタバ行って勉強しよ」
女1「えーー。全然あり」
男1「ありなんかい」
下手に退場
ナギ「えー、絵に描いた青春。あの、私だってまだ高3なのに。私はこうやって生きてるのがお似合いってわけですか。一生このままでいろってことですかー。」
壁によりかかる
ナギ独り言のように歌う。
~ひとりひとーりよがりな人生、別にこんなになりたくないのに、日々はとっても退屈だー。かなしいかなしいなー。~
ナギ「あ、ⅭⅯ終わった」
ナギ、テレビを見る
下手に向かっていく二人組、下手からお酒を配っている酒屋がきて、会話している感じで
酒屋「そこのお兄さんたち。楽しんでる?お酒飲まない?(男たちの会話)おーまいどあり、お!君いい飲みっぷりだねー。うえーい!楽しんでねー。あれ、そこのお嬢ちゃん。一人?」
ナギ「、、、」
酒屋「おーい。きこえてる?」
ナギ「え、わたし?」
酒屋「そうだよ。無視したら悲しいよー。」
ナギ「あの、私未成年なんで。」
酒屋「、、、ん?」
ナギ「いやだから、未成年なんで。お酒飲めないですよ。」
一瞬間時
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