雨のち晴れのち告白待ち
演劇サークルで恋をした
題名【雨のち晴れのち告白待ち】

登場人物
・りや…大学2年生女性。演劇サークル副部長。明るく元気。じゅんとは1年生の時に出会った。
・じゅん…大学2年生女性。情が薄く大人びている。(大人だもんね。)演劇サークルの部長。
・宮原(みやはら)…大学2年生女性。会計係。空気が読める。りやの相談係。精神が自立している。(大人だもんね。)
・部員…実際に舞台でやる場合は3~8人程。

1章「晴れのち雨」
※場所は舞台の上。
りや,部員:舞台上で始まる。(板付き)
じゅん,宮原:下手から登場
じゅん「ごめん。宮原との打ち合わせが長引いた。じゃあ練習始めるよ。」
全員「よろしくお願いします。」
じゅん「今日は明後日行われる自主公演の3作品目『晴れのち雨』の最終確認を舞台でするよ。この作品に関わっているのは私とりやと宮原だけだから、その他の子は2作品目の最終確認をしてて。」
部員「はい!」
部員:下手に退場。
宮原「じゃあ、ツユ役のじゅんにライト当てるからそのタイミングに合わせてセリフを初めて。」
じゅん「了解。」
宮原「このシーンは1番大事だからね。1つ1つのセリフを大事にして。」
じゅん「了解。」
りや「了解!監督!」
宮原「監督と呼ぶのは辞めてと言ってるでしょ!(笑)」
宮原:下手に退場。
宮原(天の声)「じゃあ始めるよ〜!よーい!」
宮原:手を叩く。(かしわ)
じゅん『どうしたのハル。』
りや『ねぇ、まだ気づかないの?』
じゅん『ん?何…が?』
りや『いい加減!気づいてよ!!』
じゅん『だから何が。』
りや『私…ツユの事が好き!!雨でも晴れでも関係ない!!私はずっと、ツユのそばにいたいの!』
じゅん『ハル…でも私たち友達…じゃないの?』
りや『私も友達として好きだと思ってた。でも、いつからか雨の日も一緒に居たいって思うようになった!』
じゅん『ハル…。』
りや『やっぱり忘れて!』
りや:下手にはけようとする。
じゅん:りやの手を掴む。
りや『何…?』
じゅん『ハルは私のこと好き…なの?』
りや『……。』
じゅん『恋愛として?』
りや『うん…。』
じゅん『ごめん…。』
りや『…うん。』
じゅん『私、ハルの気持ちに答えられない…。』
りや『ツユ…。』
じゅん:手を離す。
宮原:手を叩く。
宮原:下手から登場。
宮原「はーい。2人とも良い感じ!さすがオーディションで選ばれた2人だね!立ち位置とライトのチェックは大丈夫そうだけど、2人からは何かある?」
じゅん「あのさ、りや。」
りや「ん?」
じゅん「あの告白のセリフ。ほんとに気持ち込めてる?」
りや「え?」
じゅん「ほんとに、ツユのこと好き?」
りや「本番2日前にしてその指摘?!」
じゅん「前から思ってたけど…あの演技、りやらしくない。」
宮原「じゅん。」
じゅん「りや。私一旦他の子の練習見てくるから、練習して。宮原。りやについてあげて。」
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