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Someday and more...　第五話

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小さい頃は『しっかりしてるね』とか『大人っぽいね』とか言われた。
嬉しくてもっとしっかりしようと思った。

出来なかったら人には見せずにこっそり練習。
結果、私は出来て当然と思われたのか褒めてもらえなくなった。

え、おかしくない？

むしろ出来ない子たちのほうが目を掛けてもらえるのを何度も目にした。
見てもらえる時間が多い分、小さな変化で成長を認めてもらえる子たち。

おかしいって絶対。

中学生になって、好きだった相手に告った。
『しっかりし過ぎてて劣等感が湧くから一緒にいるとキツイ』って言われた。

中学生はそこまで真面目に考えなくたっていいよ！
恋に恋して勢いで付き合ったって許されるよ！

大学生になって、ようやくちゃんと彼氏が出来た。
素の自分でいようと甘えてべたべたしてたら『しっかりしてる君が好きだった』って言われて別れた。

2人目には事前確認して『甘えていいよ』って返されたからべたべたした。
ギャップ萌えって言いながらコスプレと赤ちゃん言葉を求めてきてなんか違ったから別れた。

3人目とはしっかりしようと思い直したら『君に必要とされてる気がしない』って言われた。
しっかりとべたべたの程良い割合を完全に見失った。

4人目と5人目はアプリで知り合って遠恋で会わないまま別れた。

失敗を繰り返さないのが成長？
相手や状況が違えば似た失敗にも意義があるはず。

最近の私は普段からしっかりするのを辞めた。
他人からすればきっとこれは怠惰に見えてるんだろうなって思う。

私は、しっかりしないで頑張らないでいられる自分になってようやく余裕が出来た。
これも成長では？

自分だけが分かってる成長を他人が褒めてくれる事はない。
それでも、自分の為になってるって自分が確信してれば大丈夫。

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夢見たいつか、更にその先へ。
written@2024

◆♂
○♀

第一話
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第二話
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第三話
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第四話
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第五話
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第六話
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全話
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歌い手ライブのリーディングパート台��

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