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Someday and more...　第三話

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○成長には痛みが必要なのか。
その痛みに耐えられるのは強さか、それとも鈍感になるだけなのか。

いつからそんな事を考え始めたんだろう。

本当にその答えが欲しいと自分が望んでいるのかも分からない。
生まれた時からずっと現実逃避を続けている様な気さえしてくる。

頑張りたいと思う機会は何度もあった。
その度、頑張る為の労力と楽なままでいられる状況とを天秤に掛けてきた。

正直、楽なままでいたい。
でもそれを選ぶと自分が不利になる未来が見えたから、その時は頑張った。

学生時代の勉強・部活・恋愛・趣味。
周りと比べやすいものは自分の現在位置も確かめやすく、分かりやすかった。

社会に出てからは違った。
誰に何を思われているのかも見えないまま、大人としての在り方を強制される感覚。

仕事のやり取りは社内だけではなく社外とも行う事になる。
社の一員として、相手からすれば社の代表と見られる。

それなりな格好で外を歩くだけで社会人として振る舞う事になる。
自分にとっては身軽な格好でも、みっともないと思われる。

世に出るってこういう事なんだなと徐々に悟っていった。

大人でいなくてはならない年齢になった。
でもそれが成長した証とは思えない。

自分が自分の為にする何かよりも、誰かの為にする何かのほうが多くなった。
免許でも判子でもシールでもポイントでもいいから、成長したなら証が欲しい。

世の中はとてつもなく広くて掴みどころもなくて、溺れない様にするので精一杯。

今の自分は何処にいるのか、そして何処に向かってるのか。
辿り着きたい場所もなりたい姿もおぼろげ。

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夢見たいつか、更にその先へ。
written@2024

◆♂
○♀

第一話
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第二話
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第三話
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第四話
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第五話
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第六話
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全話
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歌い手ライブのリーディングパート台��

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