ババ抜き世界選手権!
■第1章
馬場とトランプ王子が向き合って座っている。
二人の間にはテーブルが置いてある。
その間にMs.ジャッジが立っている。
ジャッジ「これより、ババ抜き日本選手権決勝戦を行います!
westコース、トランプ王子様」
王子「どうぞよろしく!」
ジャッジ「eastコース、馬場様」
馬場「絶対負けないからな!」
ジャッジ「これよりじゃんけんカードを配布します」
グー、チョキ、パーのカードが両者に配られる。
馬場「何を出すか…。絶対に負けられない試合だ。
負けるわけにはいかない…!」
馬場は悩んだ末にグーのカードを伏せて出す。
王子「ハハハ!」
馬場「何がおかしい!」
王子「君のカードは既に見えている!」
馬場「そんなわけないだろ!」
王子「見えているんだよこれが!
君は迷った時には100%グーを出すのさ!」
馬場「な、なぜそれを!」
王子「その反応!間違いなくグーだな!」
馬場「くそ、はったりだったのか!」
王子「もうカードを出してしまった以上、face downルールによりカードを変えることはできない!
もちろん僕はパーを出させてもらうよ!」
王子がパーのカードを伏せて出す。
ジャッジ「カード出そろいました。じゃんけんカードオープン!」
王子がパーを出す。そして馬場がグーを出す。
王子「ハハハ!予想通りだな!"じゃんけんを制するものがババ抜きを制す!"
この勝負、勝ったも同然だな!」
馬場「確かに"じゃんけんを制するものがババ抜きを制す"とよく言われるが、
そんなもの跳ね返して見せるさ!」
ジャッジ「じゃんけんwinnerのトランプ王子様、ババチョイスの宣言をどうぞ」
王子「I have で!」
馬場「な、なんだと!?ジョーカーを持って試合を始めると言うのか!?
ジョーカーを最初に持っている方が圧倒的に不利なはずだ、どうして…!」
ジャッジ「それでは馬場様にババ抜きカードを配布します。配布はファイブカードルールに乗っ取ります」
お互いに4枚ずつカードを配る。
最後にジョーカーを王子に配る。
ジャッジ「それでは、ババ抜きスタートです!」
馬場「どうしてジョーカーを持ってから始めたのかはわからないが、
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