シオン
「シオン」
作：修練
【登場人物】
シオン
アスター
サル
サルビア
スプレンデンス
キーク
プロローグ
舞台上にシオンがぽつんと座っている
シオン …
風が吹いている。あたりは緑が生い茂っている。
シオンはボロボロになって、死んでいるようにも見える。
シオン …
鳥の声が聞こえる。
人の気配がない。
ただ、その空間にいる人型のシオンがイレギュラーに映っている。
シオン …
シオン 時の流れをただ見つめ、いつかの約束、ただ果たす。
枯れる草木の一部となって、いつかの終わりを、待ちぼうけ。
成すべきは成された。
成すべきは成される。
私は、ただ、つなぐだけ。
忘れぬように
消えぬように
ただ、つなぐだけ。
いつかの君を、忘れぬよう。
シオン これは、とある機械の物語。
―SHION―データログ参照―
照明が変わる。がさがさと物音、人の気配。
それに反応してか、シオンがぴくっと、指だけを動かす。
アスターが入ってくる。
アスタ …はぁ…はぁ…
アスターはボロボロで、疲れ切っていた。
アスタ …はぁ…？んだこれ…。だれか…誰かいるか？いないのか？誰も…いないのか…？
アスタ いないな…？いないんだな…？反応が無いんならいないんだな…？
アスタ …邪魔…するよ…。
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