白雪姫VS鏡2
『白雪姫VS鏡2』
(この作品は『白雪姫VS鏡』の続編です。この作品だけの上演を考えて創ってはいません。)
白雪姫 きー!どうなってんのよ!もう…
鏡 (普通に歩いてくる)どーしたー?
白 あ、あんたどこ行ってたのよ!
鏡 ん?ちょっと温泉旅行に…
白 …爺くさいわねぇってそんなのどうでもいいわ。あんたのせいであれ以来王子様が冷たいのよ!
鏡 やっと分かってきたか
白 この前なんて、たった10億円のダイヤを買ってくれなかったのよ!
鏡 たった10億ってあんた…
白 最近は同じベッドで寝てくれなくなったし…
鏡 …暑かったんだろうな
白 その上
鏡 その上?
白 あの人、私というものがありながら…
鏡 まさか…
白 浮気してたのよー!この前、王子様が部屋で女の子と2人きり
鏡 女の子?
白 そうよ、あんたと同じロリコンよ。
鏡 俺はロリコンじゃない!王子様だって若いほうがいいだけだろ
白 5歳ぐらいの女の子に、あろうことかキスなんかして…
鏡 …
白 こうなったら、フフフフフ(意味深な笑みを浮かべ、地面を踏みしめながら退場)
鏡 それって、多分王子様とあんたの娘の小雪ちゃんじゃないのか?
白 (大きなバッグを持って登場)
王子 (追いかけるように出てくる)ど、どうしたんだい?白雪姫
白 私、実家に帰らせていただきます。
王 そ、そんな…なんで…
白 自分の胸にでも聞いてみたら?それじゃ(白雪姫退場)
王 おーい、私の胸!なぜなんだ!?(自分の胸に聞く)
鏡 …やはり天然か
王 白雪姫なしで僕はどうしたら…なにかいたらないところがあったのだろうか
鏡 イヤ、あんたは、いたりすぎ
王 アルバイト増やすか借金してでもダイヤを買ってあげるべきだった
鏡 アルバイトしてんの!?
王 暑苦しさと寝苦しさで10Kg痩せたのなんか気にせず一緒に寝てあげるべきだった
鏡 なんで彼女は痩せないんだろう…
王 あ、もしかして…この前、鏡君と楽しそうに鬼ごっこしてるところを見られて
鏡 鬼ごっこじゃない鬼ごっこじゃない!
王 恥ずかしかったんじゃ…
鏡 絶対ない
王 そうだ、そうに違いない!
鏡 人の話を聞かない点では似たもの夫婦だな
王 あぁ、僕は白雪姫を傷つけた最低の男だ!
鏡 この人が最低だったら世界は平和だな
王 今すぐ連れ戻さなくては。でも、今から世界平和サミットが…いや、白雪姫のほうが百倍大事だ!
鏡 前言撤回
王 愛しの白雪姫、今行くぞ!(走り出そうとする)
鏡 待て(捕まえる)はー(深いため息)ま、原因の一端は俺にもある。仕方が無い、俺が連れ戻してきてやるよ
王 本当かい!?鏡くん。あ、時間が…じゃあ、頼んだよ!(王子退場)
鏡 …ところで白雪姫の実家ってどこだ?(追いかける、暗転)
(舞台は迷いの森。下手には七人の小人の家《みかんのダンボール箱》がある。
白 (白雪姫、上手よりヨタヨタしながら登場)はぁ、はぁ、私、もう足が棒のよう
鏡 (普通についてくる)大丈夫。どうみても棒には見えない
白 ん?
鏡 強いて言うなら丸太だな
白 な、なんであんたがいんのよ!?
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