演劇部の事情
「演劇部の事情」
作 たまき こうへい
登場人物
ヒナタ
カスミ
カホ
シオリ
ユウタ
コウキ
タクト
チカ
トモミ
第0場
ME アップテンポなベースを基調とした曲
数秒後、緞帳が開きだす
舞台上には5つの箱馬がなんとなく置かれている
緞帳が開くと同時に上下から、ランダムに役者が登場
それぞれに交差しながら上下を行きかう
口々に「野球部」「バスケットボール部」「吹奏楽部」などの部活名を連呼する
ME 徐々にボリュームアップ
ややあって、フォーメーションに付き立ち止まる
立ち止まった者から「演劇部」と連呼
センターにヒナタがきて全員で「演劇部!」 (ME CO)
ヒナタ・カホ これはある高校演劇部員達の
カスミ・シオリ 部の存続に掛ける想いと
ユウタ 演劇への愛を描く
コウキ・タクト 汗と涙と
チカ・トモミ 情熱と
全員 青春の物語である!
暗転
第1場
SE 学校の賑やかな音
明転
場所は 丸丸高校演劇部部室(視聴覚室 特にセットは不要)
バックは大黒 箱馬が適当に置いてある(これは後に椅子になる)
カホ シオリ 箱馬に座っている
カホはスマホに何か打ち込んでいる
シオリはそれをちらちらと見ている
SE FO
シオリ 先輩達遅いね。
カホ そうだね。
シオリ 先生と何話してんのかな。
カホ 何だろね。
やや間
シオリ カホ、この前の事なんだけど。
カホ ・・・うん。
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