あおぞら商店街青年部の時間です。
クラッカーの音。照明CI。
上手から白エプロンと白長靴のカズオが出てきたところ。下手中心にあおぞら商店街のメンバー
達。「歓迎カズオ あおぞら商店街」と書かれた垂れ幕などが掛かっている。
皆(カ以外):かずおちゃんおかえりー!!
カズオ:え?
阿藤:やーん!久しぶりねえー!男前になっちゃってー!!
服部:カズオちゃん、大きくなったわねえー。はい、落花生あげる(ポーチから取り出す)
カズオ:あ、え、どうも(受け取る)
阿藤:何年ぶりかしら?6年?7年?
ウシオ:7年かね。えー、そんなわけで、昨日このど田舎に帰ってきました、弟のカズオです。
あおぞら商店街青年部の皆さんには、今後共どうぞよろしくお願いいたしますっと。
皆(ウ・カ以外):よろしくー!(クラッカー)
ウシオ:お前、阿藤さんと服部さんは分かってるよな。んじゃ、あとの二人。こっちが化粧品屋の舞鶴ちゃん。こっちが薬局の内藤ちゃん。二人とも隣町な、オクヌマ町。
舞鶴:よろしくー。
内藤:は、はじめまして!
カズオ:あ、え、はじめまして。よろしく、です。兄さん、いきなりなんなんだよコレ。
ウシオ:何って聞かれるとな。んー、歓迎セレモニー的な?せっかく帰ってきたんだし。
この佐々木熱帯魚店も、あおぞら商店街の一員としてバリバリ活動中なわけだしな。
カズオ:それ!なんだよそれは。あおぞら…?アオバ町だろここ。
阿藤:あー、そっか。そっからよねえ。7年ぶりだもんねえ。
舞鶴:ていうか、何にも伝えてないのね。
ウシオ:あー?そうだっけ?言ったと思ってたわー、悪りぃ悪りぃ。んー、簡単に説明すると…
服部:3年位前だったかしらねえ。
阿藤:あ、そうそうその位。世の町おこしブームに乗っていこうと張り切ってた頃ねー。
ウシオ:というかちょっとでも売上アップにつながりゃいいなーなんて下心抱いて企画した
「アオバ町商店組合まつり」。
阿藤:なんだけど、実際やってみようとしたら、あまりの高齢化と人手のなさに限界きたあたしが
隣町にぶっこんだの。そして始まった合同イベント!深まる交流!こりゃもう一緒に頑張っ
てくしかないか!そう、ここも隣も思いは同じ。アンチ過疎。新婚さんいらっしゃい。
産めよふやせよ物を買え!ってなわけで。
ウシオ:アオバ町と
舞鶴:オクヌマ町
内藤:ぞっこん!
服部:らぶ!
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