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言葉にできないの！！！！

　菅田三葉（すだみつは）
　　沖田香吏（おきたかほり）
　　折原ヒカリ（おりはらひかり）
　　隅見比奈（すみひな）
　　教室、席が四つ（ボックス）
　　香吏・三葉が座っている
　
　香吏「ついに、今日なんだ？」
　三葉「香吏ちょっと、声大きいって！」
　香吏「いいでしょ私たち以外誰もいないんだから」
　三葉「そうだけどさぁ、」
　香吏「んで？手紙、入れたの？」
　三葉「……うん、昨日の帰り、下駄箱に。明日の三時半体育館裏に来てくださいって」
　香吏「おー！今日告白かー」
　三葉「ちょっとぉ、声大きいってぇ！」
　香吏「あんたが大きい」
　三葉「はい」
　香吏「三葉すぐ声色とかに出るからなぁ」
　三葉「だよね、あードキドキするー。（咳き込む）」
　香吏「大丈夫？」
　三葉「緊張して寝れなくて、そのせいかちょっと風邪気味なんだよね」
　香吏「あらー、気をつけなね。特に喉には」
　三葉「そだね。のど飴持ってない？」
　香吏「持ってないな」
　三葉「残念」
　香吏「そういえばさ、誰に告るんだっけ」
　三葉「（耳打ち）」
　香吏「ふぅん、誰」
　三葉「知らないのに聞くなっつうの」
　香吏「一応知っときたいじゃん？」
　三葉「そんなもんかね」
　香吏「あたぼうよ、じゃなきゃどうしてこんな献身的に協力するんだい」
　三葉「その割にあんまり参考にならなかったけどね」
　香吏「私に男心は難問すぎた。そうだ、自販機いかん？」
　三葉「めんどー、香吏買ってきてー」
　香吏「やでーす」
　
　　香吏、退場
　
　三葉「買ってきてくれたっていいじゃん。（咳き込む）、うう、本格的にやばいかもな」
　
　　三葉、片耳イヤホンをつけてスマホをいじる
　
　三葉「（みえない人に対して）おはよー」
　
　　ヒカリ・比奈、入ってくる
　
　比奈・ヒカリ「おはよー（おはよう）」
　三葉「はよー」
　ヒカリ「香吏は？」
　三葉「香吏さんは山へ柴刈りに――」
　ヒカリ「行くわけないでしょ」
　三葉「ヒカリさん早えっすよ。飲み物買いに行ったよ」
　比奈「そっか。お、みっちゃん今日なんかある？」
　三葉「特に、ないよ？」
　ヒカリ「嘘だね」
　比奈「嘘ですなぁ」
　三葉「ええ？」
　比奈「みっちゃん結構わかりやすいよね」
　三葉「えっ、まじか」

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