ハロウィーンの夜には!

ハロウィーンの夜には! 作 出囃子小林


登場人物
西川らぶ 17歳
青木百合子 26歳
林大輔 20歳

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賑わう駅のホーム。ベンチに腰掛け、イライラした様子の百合子。

百合子「なにがハロウィーンよ。」
らぶ「あー!そこらぶの席なのにー!」
らぶ登場。
百合子「・・・・・・は?」
らぶ「そこいつもらぶが電車待つ時に座ってる席。」
百合子「だから何よ。」
らぶ「ううんー!隣座るねー!」
らぶ、百合子の隣に座る。
百合子「・・・あんた、若いのに大変ね。」
らぶ「そう?うける。え、てかさ、それなんの仮装?」
百合子「仮装?」
らぶ「うん。あ待って当てる。あ!あれでしょ、平野ノラ!」
百合子「誰?」
らぶ「オッケーバブリーだよ!」
百合子「ば、バブリー?」
らぶ「ちがうの?えーじゃあ、オバサンコーデ?」
百合子「誰がオバサンよ!まだ26よ!」
らぶ「うけるー。」
百合子「はぁ、最近の子ってなんでこうなのかしら。」
らぶ「オバサンみたいなこと言ってるー。」
百合子「だからオバサンじゃないわよ。」
らぶ「じゃあなんて呼べばいい?」
百合子「呼ばなくていいわよ。さっさとどっかいきなさいよ。」
らぶ「行けないのー!オバサンも分かってるでしょ。だから名前!」
百合子「ああもう!百合子。百合子よ。」
らぶ「えーオシャレー。」
百合子「そりゃどうも。」
らぶ「らぶはねー、らぶだよ。」
百合子「はいはい。」
らぶ「えへへー。」
百合子「満足したなら早く帰りなさいよ。」
らぶ「どこにー?」
百合子「家よ。おうちの人が待って・・・・・・ああ、そうか。行けないのよね。」
らぶ「えへへー。」
百合子「最初から似たもの同士だって分かってて話しかけてきたわけね。はぁ。いいわ。じゃあここにいなさい。」
らぶ「やったー!百合子やさしー。」
百合子「呼び捨てぇ?」
らぶ「じゃあ、ゆりてゃ。」
百合子「ゆ、ゆ、ゆりてゃ?」
らぶ「最後にてゃ付けるとなんでも可愛くなんの。」
百合子「そ、そうなの?」
らぶ「うん。」
百合子「いや可愛くないわよ!」
らぶ「かわいいよ!!」
百合子「最近の子には騙されないわよ!じゃああんたは何?らぶてゃ?呼びにくいじゃない!」
らぶ「らぶはらぶだよ!」
百合子「なんでよ!」
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