AIロボット ヤラベアム(3人Ver.)
タイトル  「AIロボット ヤラベアム」    作者 愛と飛行機

登場人物
 カナミ  ・・・中学2年生。演劇部員
 ヤラベアム・・・AIロボット(世界中のコンピューターにアクセス可能)
 キミノ  ・・・カナミのクラスメート。演劇部員 
 ツナキ  ・・・カナミのクラスメート。(セリフの中だけの登場)
 クミエ  ・・・カナミのクラスメート。(セリフの中だけの登場)
 ケイミ  ・・・カナミのクラスメート。(セリフの中だけの登場)
 コノハ  ・・・カナミのクラスメート。(セリフの中だけの登場)
 タイシ  ・・・カナミの弟。(セリフの中だけの登場)

場面1   11月8日放課後 演劇部の活動。脚本を読み合う。

カナミ  「さあ、お譲ちゃんの願い事はなんじゃ。
      聞かせておくれよ。お譲ちゃんの願い事を!」
キミノ  「お婆さん。私の願い事、何でもいいのよね」
カナミ  「そうじゃよ」
キミノ  「約束通り、何でもかなえてくれるんだよね」
カナミ  「そうじゃよ。でもたったひとつじゃ。ひとつだけ。
      究極のお譲ちゃんの欲望をかなえてさしあげましょう」
キミノ  「お婆さん。私の願い事は・・・
      あなたが、魔法使いじゃなくなることよ!」
カナミ  「なっ、何を言うんじゃ!そんなつまらない願い事!
      どっ、どうしてそんな事を願うんじゃ!」
キミノ  「お婆さん。理由などわからなくてもいいわ!私は決めたの!
      私の願い事は、お婆さん、あなたが、魔法使いじゃなくなること、
      あなたが普通のお婆さんになることよ!  
      さあ、お婆さん、約束どおり、私の願い事をかなえて!
      今すぐ!さあ!さあ!」
カナミ  「ぎゃーーーーー!」

      脚本読み 終了

キミノ  「すごいよ。カナミ!この脚本!これで入賞は間違いなし!」
カナミ  「でも、長いセリフもあるから、ちょっと短くしようか」
キミノ  「そんな必要はないよ。このままでOK!
      それより、早く配役を決めて練習に入ろうよ!」
カナミ  「うん、そうしよう」

場面2   11月8日夜 カナミの部屋

ヤラベアム「オカエリナサイ カナミサン」
カナミ  「ただいま。ヤラベアム」
ヤラベアム「アノ脚本ハ ドウデシタカ」
カナミ  「みんな感動していたよ。今度の公演はあの脚本になったよ。
      そのあとの演劇発表大会も、入賞間違いなしとみんな言っていたよ。
      ありがとう、ヤラベアム」
ヤラベアム「ドウイタシマシテ。
      デモ 公演会ノ前ニ 定期テストガ アリマス」
カナミ  「そうなのよ。私、理科が全然だめでさぁ」
ヤラベアム「ワタシガ 勉強ノ オ相手ヲ シマショウカ」
カナミ  「それでは理科を教えてください。よろしくお願いします」
ヤラベアム「了解シマシタ。
      理科ノ テスト範囲ハ 電気ノ性質 デシタネ」
カナミ  「よく知っているわね」
ヤラベアム「ワタシハ ナンデモ 知ッテイマス」
カナミ  「電流とか、電圧とか、こんがらがるでしょ」
ヤラベアム「電圧ハ 電流ヲ 流ソウトスル 力 デス。
      デハ ソノ単位ハ 何デショウ?」
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