全ての道はローマに通ずるけど結局なんやかんやで歌舞伎町へ通ずる
全ての道はローマに通ずるけど結局なんやかんやで歌舞伎町へ通ずる
たける(LATE) 主人公。気弱で陰キャ。
れいこ たけるの祖母。
まさみ たけるの母。
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和室。上手側に座布団2枚、下手に1枚。机が真ん中に置かれている。
上手側には、座布団に座っているまさみとれいこ。
れいこ「ふぅ…」和服のをなおしながら
たけるが下手側から入ってくる。(ふすまを開け締めする仕草をしながら)
まさみ「…座りなさい」
たける「どうしたんだよ、母さん。それにおばあちゃんまで」
れいこ「大事な話があるの。お父さんについてよ」
たける「!?父さんの行方がわかったのか!?」
まさみ「”わかった”というよりかは…”わかっていた”のほうが正しいわね」
たける「どういうことだよ!父さんの行方を俺に隠してたっていうのか!?!?」
れいこ「ごめんねたける。時が来たら、教えようと思っていたの。そしてその時が今よ」
まさみ「あなたももう17…いよいよ決断のときだわ」
たける「決断…?」
れいこ「ねぇたける、あなた将来の夢はある?」
たける「え!?そ、そりゃあるけど‥でも教える義理なんかねぇよ」
まさみ「別に教えてどうこうってわけじゃないわよ、教えるだけ、ね?」
たける「…弁護士だよ」
れいこ「まぁ!!」
まさみ「素敵ね!!」
たける「へへ…」
れいこ「でも諦めなさい」
たける「なんでだよ!?」
まさみ「私の家では代々、男に生まれた子は歌舞伎町ナンバーワンホストにならなきゃいけないの」
たける「…は??」
れいこ「そして女にうまれた私達は、あなたを最高のホストにしなきゃいけない」
れいこ「お父さんの行方、知りたがってたわよね。それじゃ教えてあげる。私の息子…というかあなたのお父さんはね、今歌舞伎町の帝王と呼ばれるナンバーワンホスト、TELAなのよ」
たける「はぁ!?!?!?俺のお父さんが!?!?ホスト!?!?」
れいこ「写真あげるわ」
たける「うわっ俺の面影あるー…」
まさみ「そういうこと。あなたは12代目ナンバーワンホストにならなきゃいけない」
たける「そんな…っていうか、そんなんだったら早く言えよ!?俺、そんなこと急に言われても受け入れられねぇよ!!」
れいこ、たけるをひっぱたく
れいこ「次グーね」
たける「普通に暴力で言う事きかせるタイプだった…」
まさみ「確かに、今まで隠してきたことは悪かったわ。でもね、でも、そういうことなの」
たける「どういうことだよ!ちゃんと説明しろよ!!!」
れいこ、たけるをぶん殴る
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