アルクビエレ
『アルクビエレ』
●作:槻市灯代 ●補:きむらさとふみ、蒼井藍子 ●設定監修:みと!
―――●登場人物●―――
【第一幕】
●向井 伊古(ムカイ イコ) / 男
高校生。内向的な性格で、いつも教室の隅にいる。
宇宙の事が大好きで、家は関連する書籍で溢れている。
●秋山 健一(アキヤマ ケンイチ)/ 男
向井の同級生。開放的な性格で、いつも周りに人が集まる。
ふとしたきっかけで向井と仲良くなる。
●古川 聡真(フルカワ ソウマ)/ 男
向井が大学で所属する天文サークルの先輩。宇宙飛行士を夢見ている。
【第二幕】
●山崎 千秋(ヤマザキ チアキ) / 女
㈱ネクストでエンジニアをしながら婚活をしている女性。
社内で偶然再会した、幼馴染 兼 高校の同級生の秋山に好意を寄せる。
●土井 ヴィクトリア 麻衣子(ドイ ヴィクトリア マイコ) / 女
山崎の友達で、良き相談相手。快活な性格。
●秋山 健一(アキヤマ ケンイチ)/ 男
㈱ネクストで働く社員。
山崎のアタックを受け入れているが、どこか上の空な様子。
【第三幕】
●秋山 健一(アキヤマ ケンイチ) / 男
㈱ネクストの社員。双子星計画のパイロットに選出されているが、
請け負うかを決めきれずにいる。
●古川 聡真(フルカワ ソウマ) / 男
㈱ネクストの社員。
秋山の会社の先輩で、双子星計画におけるパイロットのサポート担当。
●向井 伊古(ムカイ イコ) / 男
家電量販店に勤める男性。
秋山と疎遠になったことを気にしている。
―――●知識補填●―――
【ワープ航法/超光速航法】
光速を超えて空間を進む方法。空間(距離)を縮める事で結果的に光速を超えての移動を可能とする。どこでもドアに代表される空間歪曲型がメジャーである。
【ワープ航法 (空間歪曲型)】
空間そのものを曲げてワープする方法。以下2点の理由から現実的ではないとされている。
①余剰次元の問題
我々は、3次元を自由に動き、紙(2次元)を自由に折り曲げることが出来る。つまり、1つ下の次元まで自由に扱うことが出来る。これに基づくと、3次元でのワープを行うには4次元を自由に動ける必要がある。
②エネルギー量の問題
このワープをするには銀河何個分という莫大なエネルギーが必要である。
【ワープ航法 (アルクビエレ・ドライブ)】
ミゲル・アルクビエレが提案した超光速航法の手段の一つ。宇宙船の周りに小規模な爆発を起こすことで爆発的な推進力を生み出すことで光速を超えることができる。作中においては「空間歪曲型より現実的な、光速を超えて進む手段」程度の理解で問題ない。
【相対性理論】
光の進む速度は絶対的に秒速30万kmであるという真理に基づく、距離と時間(時空)は伸縮する事を決定づけた理論。GPSなど様々な技術に用いられている。また、この理論では、物体が速く進めば進むほど、他の物体に比べて相対的に時間の流れが遅くなる、通称「ウラシマ効果」が観測される。
【ブラックホール】
超質量、超重力の惑星。ブラックホールに対して一定以上の近さまで近づくと、重力の強さから光が脱出することができない。先述の相対性理論に基づくと、ブラックホール内部では「物理法則は光の速度が絶対的である」という前提が崩れ、現存の物理学の規格外となる。故に、空間と時間の法則が予測不可能となる。
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