九十九祓
時が経てど根は変わらずに
九十九祓
・安倍 明 明 アベ アカリ 女
17歳の女子高生(陰陽師)
・河童 蔵人 河 カワラベ クロウド 男
職あり
・鬼沢 猛 鬼 オニサワ タケル 男
職なし
・天狗 外法 外 テング ゲホウ 任せる
大学生
・九尾 狐 狐 クズラオ キツネ 女
大学生
・土御門翡翠 土 ツチミカドヒスイ 女
大学准教授(神学部)
あらすじ(?)
2023年某日。日本の刑事たちを悩ませる数々の奇怪な事件。それは凶悪犯による猟奇的な事件か、はたまた自然の奇跡によって生み出された摩訶不思議な事故か。いや、もしかしたらそれらは、妖怪のせいなのかもしれない…
(町中)
明「やあ皆、私は安倍明。なんと! あの安倍晴明の生まれ変わりなのだ! 遂に…遂にこの世界に輪廻転生して帰ってきたぞ!」
「…っと、話したいのはそこじゃない。実は平安の世の頃私が祓い残した妖怪たちがこの国で人に取り憑き暴れていると聞いてねぇ…ーゆーことならこの陰陽師、安倍晴明様…改め、安倍明様にまっかっせっなっさーい! ぱぱー☆っと祓ってやりますよ!」
「…と、言うわけで取り敢えず町中に来てみたわけなんだけど…ハイカラだねぇ…なんかギラギラ光ってるよ…妖術? あれって妖術?」
「なーんて言ってる時期が私にもありましたよっと。もう慣れたもんねー」
「さて、肝心の妖怪、まずは河童を祓おう! 丁度この町の河原でよくでるって専らの噂だけど…いねえなぁ…」
「いや、妖怪だって進化している! きっと人に化け、町に家を持っているに違いない…! 近くに河童の根城があるはずだ!」
河「…あの」登場
明「ひぃぇやぁっ!?」
河「そんなに驚かなくていいじゃないですか…」
明「す、すみません…で、どうしたんですか?」
河「いや、その服。」
明「ああ、服? 服が何ですか?」
河「それ、あそこの高校の制服ですよね?こんな真っ昼間から学校サボって何してるんですか?」
明「うっ、まずい…」
河「学校はサボるためのもんじゃないでしょ?」
明「う、うるさい! あんただって平日の昼間に何やってんだ!」
河「うぐっ」
明「ニートか? もしかしてニートってやつか?」
河「そ、そんなことは…!」
明「それとも妖怪か? ニート妖怪か?」
河「なっ…!」
明「妖怪だな!? 退治してやる!」
河「ニート妖怪とは失礼な! この高潔な河童様をおちょくるんじゃない!」
明「えっ本当に妖怪!? ってかカッパ!?」
河「ああそうさ、俺は河童だ! 人間に取り憑き、河童蔵人と名乗って人間世界に隠れていたが、まさか令和に陰陽師がいるなんてな…都合が悪い、殺してやる!」
明「は、早まるなって!」
河「いいや無理だね! 河童を馬鹿にするやつは全員処刑だ!食らえ、水遁の術!」
明「………」ニヤリ
河「………あ、あれぇ…?」
明「はっ! あの河童といえど1000年も経てば平和ボケしているようだなぁ!」
河「!? もしかして貴様は…!」
明「今更気づいたか! そう、私は安倍晴明! …改め、安倍明様だぁ!」
河「な、なぜ俺は妖術が使えない!?」
明「安倍明様特性の御札で妖術を封じたのさ!」
河「何!? これか! …ぐ、取れない!?」
明「それは現代に生まれて手に入れた新たな力! アロンアルファさ」
河「ざっけんなこの服ブランド物なのに!」
明「妖怪がブランド物ねぇ…」
河「なんだよ! 別にいいだろ!」
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