トキオ✕少女
「トキオ×少女」
-登場人物-
杉田未来(ミキ)(17):高校2年生
杉田今日子(キョウコ):ミキの母(39)
アスカ(17):ミキの友達
ヒビキ(17):ミキの友達
今田先生(46):科学教師
トキオ(18):男子生徒 

~プロローグ~ 舞台は夜の学校の科学室 

キョウコ:トキオはここに来るまで誰とも会わなかった?
トキオ:うん、注意して見てきたけど、学校には誰も残っていない。
    でも夜の学校ってなんか怖いね。
キョウコ:私たちの計画も今日ですべてが終わるんだね。
トキオ:ごめんね。僕の問題なのに今日子さんを巻き込んじゃって。
キョウコ:今更そんなこと、これは私たちの計画だっていってるでしょ!怒るよ!
トキオ:ごめん・・・
キョウコ:静かだね。このまま何も起こらずに明日になってくれればいいんだけど
トキオ:明日か・・・僕に明日は来るのかな・・・
キョウコ:きっと来るよ。明日は、きっと・・・
<ピカッ ゴロゴロゴロ(雷の音)  一瞬停電になる>
キョウコ:キャッ
トキオ:わっ!今日子さん大丈夫!?
<電気がつく>
キョウコ:トキオ・・それ、人体模型
トキオ:わっ!
キョウコ:ほんと怖がりなんだから
トキオ:雷は苦手ななんだ。ここに来るときもすごい雷で・・・・
キョウコ:見て、雨が降ってきた
トキオ:もうこんな時間か。いよいよ始まるんだ・・・大丈夫、上手くいくさ
キョウコ:あ、私時計忘れちゃった・・
トキオ:じゃあこの時計預けておくよ。
キョウコ:ありがとう、時間が来たら教えるね。
<ピカッ ゴロゴロゴロ(雷の音)>
トキオ:わっ!  んっあそこ、人影がみえたような?ちょっと見てくる!
キョウコ:ちょっと待って、私も行く

同じく舞台は夕方の学校の科学室 ミキ、アスカ、ヒビキの3人が文化祭のクラス企画の「お化け屋敷」の準備をしている

アスカ:ミキ、暗幕張るから手伝って
ミキ:えー私今壁塗ってるとこだから、ヒビキに手伝ってもらって
ヒビキ:私も今お化けを作ってるとこなの。アスカ、一人でがんばれ!
アスカ:ちょっと勘弁してよー もう!おばけやしきの美術担当、人手が足りないって!
ミキ:仕方ないよ、ステージ発表担当は今練習中だから
アスカ:男子張り切ってたよねー。戦隊モノで。なに戦隊だっけ?
ヒビキ:持続可能戦隊!サステナブラザーズ 参上!!
アスカ:やばっ そっちの担当になるよりましか
ミキ:ほんとだね。あー、でもテストが終わってやっと文化祭の準備に専念できるね
アスカ:思い出させないでよー。ミキはテスト余裕だったんでしょ?
ミキ:それがさ、今回ちょっとヤバくって。なんかテスト勉強してたらさ、いつの間にか時間が過ぎちゃってて
   気が付いたら朝だったってことがけっこうあって
ヒビキ:それはズバリ、寝落ちでしょう!
ミキ:ちょっと違うんだよ、一瞬で朝!みたいな。動画をチャプターで飛ばす感じ?
ヒビキ:私、動画は倍速で見る人だからわかんなーい
ミキ:もういいよ!
アスカ:でもさー、確かに最近時間が経つの早いよね!だってもう気が付いたら高2だよ!
ミキ:体育祭も終わってみたらあっという間だったしね・・・
アスカ:わかる!あたしら「終わってみたらあっという間」病だよ!きっと。   
ヒビキ:その病にかかったら最後、すぐにおばさんになってしまうのであった・・・
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